各社通信カーナビを一斉展示──モーターショー

CD-ROM,DVD-ROMと進化してきたカーナビの世界にも“通信”という波が到来した。モーターショーで各社が展示した通信カーナビを一斉紹介。

【国内記事】 2001年10月25日更新

 今,カーナビで最も熱いのが“通信カーナビ”。10月24日から幕張メッセで開催されている「東京モーターショー」では,車載機器メーカー各社が通信カーナビを一斉展示している。

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通信カーナビフォーマットは2陣営に?

 通信カーナビは,端末内に地図データやルート検索機能を搭載せず,ネットに接続されたサーバから地図をダウンロードして表示するものだ。地図やコンテンツをサーバ側で一括管理し,リアルタイムで更新できることが最大の特徴とされている。

 カーナビメーカーに地図を提供しているインクリメントPとゼンリンが,相次いで通信カーナビ向けのサーバを運営するとアナウンスした(10月12日の記事参照10月17日の記事参照)。しかし各カーナビメーカーは“2つの陣営に分かれる”ということもないようだ。ケンウッドのように「カーナビは受信端末。その上では何でも走るほうがいい」と,インクリメントPのiフォーマットと,ゼンリンデータコムのZm@p on netの両方の試作機を参考展示しているところも。

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 パイオニアが参考出展した通信カーナビ。PDCタイプの携帯電話に接続し,9600bpsの回線交換で実際に地図を表示させるデモンストレーションを行った。

 対応フォーマットはiフォーマット。パイオニアはインクリメントPの親会社で,iフォーマットフォーラムの幹事会社のうちの1社でもある。

 クラリオンの「AutoPC CADIAS」とは異なり(10月24日の記事参照),測位・通信・表示機能以外はできる限り削減しようという“シンクライアント”の方向性で考えているという。しかしその場合でも「大幅に製品コストが下がるということはない」(パイオニア)という。

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 ケンウッドが参考展示した通信カーナビ。「Windows CE for Automotive」ベースで,地図データはiフォーマットのものを使っている(10月24日の記事参照)。Windows CEベースのOSを使った理由として「これまでのμITRONやVXWorksは開発期間が長い。コスト削減のためにも(より簡単に開発できる)Windows CEは魅力的」とケンウッドは説明する。

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 こちらもケンウッド製の通信カーナビ。ゼンリンブースに展示されていたもので,地図データはゼンリンデータコムの通信カーナビフォーマットZm@p on netを使用している。

 このハードウェアは一般に販売されるものではなく,開発者向けに提供されているもの。小型のきょう体内でWindows 2000が動作している。Bluetoothも内蔵されており,NTTドコモが発売を予定しているBluetooth内蔵PHSを経由して,ネット上から地図を表示していた(10月2日の記事参照)。

 ゼンリンは,iフォーマットに対するZm@p on netのメリットとして,「(これまでDVDメディアなどで利用されてきた)KIWIライクなフォーマットで出している分,(開発者が)取り掛かりやすい」と説明する。

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 三洋電機が展示した通信カーナビ。現行のポータブルナビゲーション「ゴリラ」のきょう体にWindows CE for Automotiveを搭載した。地図はZm@p on netを利用している。

 PCカードスロットに加えCFカードスロットも備える。ドコモのパケット通信DoPa端末を内蔵しており,FOMAとも接続可能だ。まずは業務用として2002年の夏くらいを目処に商品化する。

 「PDAライクな使い方がメインになるだろう。(大きさは)もっと小さくなるし,(CD-ROMドライブなどの)メカがないため,半額まではいかないが安くなる」(三洋)

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 日立製作所が展示した通信カーナビ。手前のディスプレイは通常のテレビで,奥にある小さな箱が本体だ。実際にcdmaOne携帯電話を接続して,64Kbpsパケット通信で地図を表示していた。

 地図はゼンリン提供のものを使っているが,Zm@p on netではなく日立オリジナルのシステムを使って配信されている。メモリカードに広域地図を持っており,詳細地図のみをダウンロードしてくる。一度にダウンロードされる範囲は大きく,その都度「ダウンロードしますか?」と聞いてくるところが,Zm@p on netやiフォーマットと大きく違うところだ。

画面のVGA化とシリコンメディア採用も今年の流行

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 富士通テンはECLIPSEブランドのカーナビを展示。通信カーナビではないものの,基本機能を強化してきた。写真はディスプレイのVGA化を果たした「AVN2001GX」。

 松下が先鞭をつけたカーナビ画面のVGA化は,ソニーも先日発売した新製品で追随。差別化の1つとして,流行しそうだ。

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 こちらは,メモリースティックスロットを備えた「E2001AVi」。MagicGateメモリースティックにも対応し,音楽を再生することも可能。AV端子にカメラを接続して,写真を撮影することもできる。

 カーナビに挿入するシリコンメディアとしても,メモリースティックは優勢。アルパイン,ソニーに続き,国内では3社目となる。

[斎藤健二,ITmedia]

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