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つくりかた
 [第28回]

チョロQも雑誌も? ケータイを飛び出したコンテンツたち(1)

ケータイから飛び出すコンテンツというと……立体映像!? いえいえ,それもあるけれど(?)意味が違います。今回はケータイの枠を超えて飛び出したコンテンツたちのお話。そこから見えてきたのは「コンテンツ」の未来でした。

【国内記事】 2001年11月28日更新

「ケータイから広がるコンテンツ」とは?

 こんにちは,「もばいるのつくりかた」の時間です!

 今回も引き続き,ケータイコンテンツの製作会社インデックスでお話を伺います。前回の最後に出たのが,インデックスは今や雑誌も出すし,そのほかにも……というお話。ケータイの中だけにはとどまらないコンテンツとは何ぞや? ということで,今回もインデックスの経営企画室室長の山田昌宏さんにお話を聞きます。では,よろしくおねがいしまーす。

 「はいはい,では続きから。前回の最後に少し話しましたが,これからは『ケータイの中のコンテンツ』だけではなくて『ケータイから広がるコンテンツ』もあると思っているんです」

 ケータイの中から広がるというと……。うーん,ケータイの中から画像が浮かび上がるとか? 立体的にぐわーっと?

 「あはは,全然意味が違うけど,微妙に合ってるのがおかしいですね。実は,インデックスは米国の会社が開発した立体映像の技術の権利を持っているんですよ。使い方は絵本さんが先ほど言ったような例だけではないですが,そういう意味でもコンテンツの可能性はどんどん広がっています。その立体映像技術はね,見るときに特殊なメガネをかけたりする必要もないんですよ。面白いでしょう?」

 と言って見せて頂いたのがコレ。会社の入り口のロビーに何気なくあったのですが……。むむむ?

Photo

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 普通に,ただ車のおもちゃが置いてあるように見えますが,手を触れようとすると……スカッ。スカッスカッ。触れません。

 上の写真では,車の半分がすっぱり消えているように見えますよね?? まるで幽霊みたい。

 「これが,立体映像です。すごいでしょう?」

 すごいすごい! 触ってみないと映像だとは気付かないくらいです。

 「じゃあ,これはどうかな」

 今度山田さんが取り出したのは,ピンクの小さな車のおもちゃ。あれ? 立体映像の車にそっくりです。ということは……今度は触れる立体映像ですね!?

 「はいはい,って,まさか(笑)。これは本物ですよ」

 聞けば,この車のおもちゃは,フジテレビの番組「あいのり」に登場するワゴンをチョロQにした「あいのり LOVEワゴン チョロQ」なのだとのこと(さきほどの立体映像のモデルもこれだったんですね)(8月10日の記事参照)。

 「インデックスとフジテレビが共同開発した『フジテレビおみやげランド』というサイトがあるのですが,これはフジテレビ番組オリジナルのキャラクターグッズなどを携帯電話から購入可能できるEコマースサイトです。

 サービス開始当初から,このサイトで販売するオリジナル商品の開発を進めていたのですが,フジテレビのバラエティ番組『あいのり』に登場する『LOVEワゴン』を,タカラの協力を得て『チョロQ』に商品化し,この『あいのりLOVEワゴン チョロQ』として販売することになったんです」

 フジテレビで「LOVEワゴン」は分かるけれど,なぜそこでタカラが出てくるのでしょう? なぜチョロQ?

 「インデックスでは,タカラの協力で,チョロQをiモードで走らせるゲーム『iチョロQ』を配信しているんですよ。だからもともと関係は深かったんです」

 そのほかに「i LOVE リカちゃん」というサイトも共同で作っているとのこと。チョロQもリカちゃんもタカラのおもちゃですが,それをデジタル化してコンテンツを作る一方で,逆に実際のモノとしてのチョロQの商品化もしてしまうというのが面白いですね。それだけコンテンツに枠がなくなってきているということでしょうか。

 さて,話は戻りますが……。でも,フジテレビとタカラは,直接関係はないのでは?

 「そうですね,一般的にはテレビ局とおもちゃ会社というのは,すぐに連携できるほどの近い業界ではないかもしれませんね。でも,コンテンツを通して両社のことをを知っているインデックスが間に入ることにより,ある種の『お見合い』というか,新しい価値を生み出していくことができるのでは,と考えています」

 確かに,ばらばらに開発していたのでは,絶対にできなかった製品ですよね。ユニークな取り合わせが意表をついていて面白いです。

 「インデックスでは,Eコマースサイトのシステム開発だけにとどまるのではなくて,そこで販売する商品の企画から開発までを,パートナーとなる企業と一体となって作り上げていきたいと思っています。そういった形でケータイの中から飛び出していくモノ,それも『ケータイから広がるコンテンツ』の1つでしょうね」

 山田さんの手から放れて,ひゅーん! と,机の上を「あいのり LOVE ワゴン チョロQ」が走っていきます。そうですよね,これも1つの「コンテンツ」なんですよね。

手のひらの上で格差を埋める

 「モノとケータイの連動といえば,やはり次は通信販売の話でしょうか。いわゆるモバイルコマースですね」

 インデックスでは「香水屋さん」という香水モバイルコマースサイトを運営しています。このサイトでは人気商品や店頭では入手しにくい香水を,いつでもどこでもケータイから手軽に購入できるとのこと。

 「ただ買える,というだけではないんですよ。新商品の紹介はもちろん,香水に関するあらゆる情報が詰まったサイトになっています」

 確かにメニューを見ると香水検索に香水占い,香水屋さんゲーム,香り百科事典などなど盛りだくさんです。

 「コンテンツ・ドリブン・Eコマース。コンテンツありき,なんです」

 山田さんが言うには,カタログのような携帯の通販サイトというのはありえない,とのこと。ただの商品の羅列では“誰も見ようとはしないのだ”と言います。

 まず面白い情報があって,それに興味を引かれた人がサイトを見る。つまり,情報がなければ見に来る人はいないわけです。

 「商品が並んでいるだけではダメなんです。まず面白いコンテンツがなくてはね」

 それが,よいモバイルコマースサイトの条件なのですね。では,ケータイでモノを販売することの利点というのは何なのでしょう?

 「そうですね。たとえば商品情報などは,テレビ・雑誌・インターネット,さまざまな媒体を通してかなりの範囲に伝わっていますよね。全国どこへ行っても,情報の格差はほとんどないでしょう。でも,その一方で,物流にはどうしても差があるのです」

 うーん,確かに今や情報はどこにいても手に入るようになっているけれど,モノはどこででも,というわけにはなかなかいかないですね。

 「その差を,埋められるのがモバイルコマースなのじゃないかな,と思うんです。いつでもどこでも手軽に,ごく自然に,欲しいものが手に入るということ。手のひらの上で格差をうめる,それができるのではないか,と」

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「インデックスが作る雑誌の利点とは?」



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