洗練された佇まいの中に、大人の品格を兼ね備えた「SH702iD」は、上質がわかる大人だけが持つことを許された逸品。無駄なものをすべて排除し、シンプルかつコンパクトに仕上がっている。それは小さいながらも、自分の愛する車や長く人生を共にしてきた愛用品たちと同じように、愛おしく感じられるもの。そこにあるだけで満足できるクオリティの高い携帯電話が現れた。

結果的に最軽量を実現した幅45ミリのボディ

 幅45ミリ、高さ94ミリ、折りたたみ時の厚さ19.9ミリのコンパクトなボディと、約89グラムという、FOMA端末としては最も軽い重量を実現した「SH702iD」。しかしこのサイズは、開発当初からFOMA最軽量とすることを目標に据え、そのために妥協をしたり、機能をそぎ落として作り上げたものではない。最新の携帯電話として必要な機能をすべて盛り込みつつ、手になじむ大きさとデザインにこだわった結果だ。45ミリという横幅は、一般的な折りたたみ型やストレート型の端末と比べて細身で、手の小さな人にも握りやすい。一見平らに見える側面が、実は緩やかなカーブを描いているのも、手に持ったときに優しさを感じる理由の1つだ。それでいて、女性向けの小さな端末という訳ではなく、端末そのものに男性を魅了する確かな存在感がある。photo

「佇まい」のあるすっきりした外観

photo 最近の携帯は必要以上に装飾されているという印象を持っている人もいるだろう。これに対して、SH702iDの外観はフラットで、上品な面持ちだ。ストイックといってもいい。傍らに置いたときの美しさを追求しており、多機能ながら、いい意味でそれを全く感じさせない。131万画素カメラと、電話やメールの着信を光で知らせる「ライブイルミ」は目を引くポイントだが、あくまでも控えめに端末の背面にまとめられている。miniSDスロットは、大容量のminiSDと別売のFOMA USB接続ケーブルを利用すれば、それほど頻繁に出し入れする必要ははないので、見えない位置に隠した。端子類を覆う小さなカバーを廃し、外観の凹凸を減らすための配慮だ。「佇まい」のある極力シンプルな外観を実現するため、外部に露出する端子類は最低限に絞っている。

オリジナル書体を採用した見やすいキーと画面

photo 液晶を開くと、正円と垂直・水平の線だけで構成された操作面が現れる。円形のダイヤルキーには、ぬけの良いオリジナルフォント「真書体」を採用。特徴のある角張った書体だが、個々の数字が判別しやすい。白地に黒の文字を配しており、コントラストが高い点もとても見やすく好印象だ。暗い場所ではダイヤルキーが緑色LEDでうっすらと光るようになっており、この時も高い視認性を確保している。待受画面に設定できる、同じ書体を用いた時計は、「時」を大きく、「分」を小さく表示する独特の数字の配置がユニークだ。外観デザイン同様、メニュー画面のアイコンやメール送信画面もグラフィックデザイナー松永 真氏のデザインで、スタイリッシュさと見やすさを両立させた美しい画面が楽しめる。もちろん、待受画面用のオリジナルグラフィックも多数収録している。

自然な音の”響き”を再現するミュージックプレーヤー機能

photo 702iシリーズは、902iシリーズの下位モデルという位置づけだが、SH702iDはハイエンドモデル「SH902i」とほぼ同等のユーザビリティを継承している。右側面のサイドボタンは、閉じた状態で長押しすると音楽の再生/停止ができるほか、開いた状態で操作中に短押しすればマルチアシスタントを起動し、マルチタスクが可能。音楽を再生しながらメールを書くといった動作にも対応しており、操作性に抜かりはない。Symbian OSを採用しているため、ユーザーインタフェースがSH902iとほぼ共通なのもポイントだ。音楽再生機能には、曲の検索機能を新たに搭載し使い勝手を向上させた。またダイマジックの音源処理技術により、イヤフォンでもまるでオーディオコンポやCDラジカセのスピーカーで聴いているような自然な音場の再生が可能で、耳が疲れにくい。