あの2大名作ゲームが楽しめる──ダビスタ&ドラクエ2:第10回
ケータイは家庭用ゲーム機のような複雑な操作が難しい。そんな中で最も適しているのは“シミュレーションとRPG”だろう。N902iが内蔵アプリとして「ダービースタリオン for N902i」と「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」を採用したのはさすがの判断だ。
白熱のレース展開に興奮──ダービースタリオン for N902i
ダービースタリオンは1991年の発売以降、多くのユーザーに親しまれてきたシミュレーションゲームだ。ユーザーは牧場のオーナーとなって競走馬を育成し、GIなどの重賞タイトル獲得を目指す。単なる「競馬ゲーム」でなく、牧場をいかに経営して優秀な競走馬を生産するか……という経営の要素を持つゲームだ。
実際にプレイしてみると、ケータイで手軽に遊べるようゲームバランスがうまく作り込まれている。レースに勝つためには、調教して、馬を仕上げる必要があるが、最初は調教や出走は「おまかせ」状態になっているので、初心者でも存分にG1レースを楽しむことができる。もちろんユーザー自らが調教や出走の管理をしてみるのもいいだろう。
実際のレースは画面を眺めるだけだが、これがスピード感があり相当な迫力がある。特に自分の競走馬が終盤、猛烈な追い上げを見せてレースに勝ったときなど、画面を見ながらガッツポーズを出してしまうほど。これは下手なテレビの実況中継より面白い。
興味深いのは、ケータイゲームで育てた競走馬をパスワード化して、家庭用ゲーム機向け「ダービースタリオン04」に登場させられること。パスワード(BCコード)は、ワンクリックでN902iのスケジュールに登録できるなど、アプリ〜端末間の連携もバッチリだ。
大迫力の戦闘シーンは圧巻──ドラゴンクエストII 悪霊の神々
ドラゴンクエストIIは、ゲーム好きなら誰もが知っているRPGの名作。勇者の血をひく3人の若者が、悪の大神官ハーゴンと邪神シドーを倒すべく立ち上がる冒険物語だ。まだプレイしたことがない人にも、自信を持ってお薦めできる。
こちらもケータイでプレイすることを考え、様々な工夫がなされている。例えば主人公のレベルアップが家庭用ゲーム版より小刻みにされているので、「電車で移動中の10分間で、ちょっとレベル上げ」といったことが可能なのだ。このため、少しの空き時間があるとついついゲームを起動してしまう。
また城内であろうと、奥深いダンジョンの中であろうと、いつでもゲームを中断できる点もうれしい。ドラゴンクエストIIでは「ちゅうだんの書」にデータをセーブすれば、次回起動時にセーブポイントから再開できる。
戦闘中に魔法を唱えると炎が燃えさかるなど、グラフィックの表現も素晴らしい。しかもN902iの高品質なモバイルシャインビューEX液晶のおかげで余すところなく表現されている。なおアプリは大容量のため前後編に分かれており、後編へは前編データを引き継いでゲームを続ける事ができる。後編のアプリは特設サイトから無料でダウンロードでき(パケット通信料は別途発生する)、実際に試してみると指示に従うだけで自然に移行できた。
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提供:日本電気株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日
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