スライドスタイルならではの操作性──「SH706i」が目指した“快適”とは(2/2 ページ)
回転2軸や折りたたみ、サイクロイドなど、携帯電話の利用シーンに合わせたさまざまな形態を提案してきたシャープが放つスライドスタイルの「SH706i」は、やはり使い勝手や操作性が細部まで吟味されている。スライドならではの快適さを提供する各種機能を紹介しよう。
操作画面は縦横自在
SH706iの閉じた状態での操作性の高さは、さまざまな機能を横画面で使ったときに強く感じられるだろう。SH706iには端末を横向きに持って操作できる横メニューが用意されており、縦画面と同等の操作性を実現している。
縦画面と横画面の切り替えは、光TOUCH CRUISERの横にある[SUB/MUL]キーの長押しで行える。待受画面でこの操作を行えば、横メニューが簡単に呼び出せる。ワンセグの選局時に利用できるチャンネルビューやデータBOX内の録画リスト、フルブラウザのBookmarkなどはアイコンがサムネイル表示になるのも分かりやすくていい。
ちなみに端末を閉じた状態でこれだけの操作ができてしまうと、端末をポケットやケースに入れたときの誤動作が気になるという人もいることだろう。しかし心配は無用だ。光TOUCH CRUISERは、初期設定では端末を閉じるとセンサー部分がオフになる。またアプリや機能によって動作するものとしないものが設定されており、知らない間に電話をかけてしまったり、いつの間にかワンセグが起動していたりするようなことはない。また待受画面で[CLR]キーを長押ししてキーロックを設定しておけば、端末を閉じればすぐに画面が消え、光TOUCH CRUISERを含むすべてのキー操作をロックできる。
端末の開閉に連動する便利な機能も用意
前述の、端末を閉じると発動するキーロック以外にも、SH706iには端末の開閉と連動した機能が用意されている。
もっとも基本的な、通話に関連する機能としては、開いて着信に応答し、閉じて通話を終了する機能がある。端末を閉じたときの動作は、終話だけでなく保留やミュート、通話継続にも設定でき、自分にあった使い方が選べる。ちなみに着信時はキーを押せば端末を閉じた状態でも応答できるので、必ずしも端末を開く必要はない。閉じた状態でも終話時に[CLR]キーを長押しすれば電話が切れる。
メールを受信した際には、端末を開くと自動的に受信BOX画面を開くように設定できる。受信トレイやメッセージR、メッセージFいずれの着信があっても、すばやく目的のメールやメッセージにたどり着ける位置なので重宝するはずだ。メール閲覧中に[SUB/MUL]キーを押せばサブメニューが開き、返信もできる。あらかじめ登録された短文を返す「クイック返信」なら、文字入力の必要がないので端末を閉じたままでも操作可能だ。ちなみに初期設定では連動機能はオフになっているので、適宜カスタマイズして使いたい。
なおワンセグ視聴時は、縦画面で見ていても端末を閉じれば自動的に横画面に切り替わる。特に設定をする必要はなく、キーを隠したら横全画面で視聴できるので分かりやすい。カメラ撮影時も、端末を閉じれば自動的に横画面のファインダーに切り替えてくれる。横画面でも、撮影できる静止画のサイズ設定は縦画面時と変わらないので、撮りやすい画面に適宜切り替えての撮影が可能だ。
そのほか、「便利」な機能ではないが、端末の開閉時に注目したい機能が1つある。それがスライドに連動して現れる光のアニメーションだ。開発者インタビューでも紹介したように、約0.25秒という“一瞬”で表示される光の筋とパーティクルのグラフィックはとても印象的で、端末の開閉動作そのものを楽しく魅力的なものにしている。実際にどのようなアニメーションなのかは、こちらのFlashにて確認してほしい。
折りたたみ、回転2軸、そしてサイクロイドとさまざまな利用形態に合わせた形状を提案してきたシャープが放つスライドスタイルの端末は、やはりスライドならではの操作感や使い勝手にすみずみまで配慮が行き渡っていた。SH706iは、スライド好きのユーザーはもちろんのこと、今までスライド端末を使ったことがないユーザーでも、初めて手にしたときから使いやすく、さらに使い込むことでより快適な操作感が得られる。幅広いユーザーに利便性と満足感を提供できる端末といえるだろう。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年8月20日
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