ソフトバンクモバイルがマカフィーを選んだ理由は“使っていることを意識させない”セキュリティ対策(2/2 ページ)
iPhoneだけでなく、Androidスマートフォンも積極的に導入し、ユーザーの多様な要求に応えているソフトバンクモバイル。一方で、ユーザーが安心してスマートフォンを利用できる環境の構築にも余念がない。他社に先駆けてマカフィーのウイルス対策サービスを導入した同社に、マカフィーを選択した理由を聞いた。
決め手は実績とユーザビリティの高さ
―― 多くのユーザーが安心してスマートフォンを利用できるよう、ソフトバンクモバイルではマカフィーの製品を導入したわけですが、ほかにも多くのメーカーがセキュリティ対策アプリケーションは開発しています。なぜマカフィーの製品を選んだのですか?
小山純儀氏 Androidスマートフォンをリリースするにあたり、何らかのセキュリティ対策は必要だという観点から、各社の製品を比較検討しました。その際に、マカフィーさんの場合はすでに製品が存在し、海外では実際に導入されている事例もありました。この点は決定に大きく影響しました。実績ということですね。
それから、マカフィーさんの製品はシンプルで、設定が簡単にできるという点も評価しました。ユーザビリティの高さが魅力です。実際にサービスを利用するのはお客さまなので、お客さまが使いづらいものでは、結局使われなかったりしかねません。うまく設定ができないと、マルウェアが入ってきても検知できないという本末転倒なことも起こりえます。
マカフィーさんは業界でもよく知られた企業であることも決め手の1つでした。やはり誰も名前を聞いたことがないアプリでは「本当に大丈夫なのか」とお客さまも不安に思う可能性があります。実際、Androidマーケットにはセキュリティアプリと称して無料のものから有料のものまで、いろいろなアプリがありますよね。マカフィーさんの製品なら、安心してお客さまに提供できると考えました。
会社の規模が大きいですから、世界中のいろいろなウイルスやマルウェア、そしてこれから新たに出てくる未知のウイルスなども早期に発見し、パターンファイルに反映できるわけです。こうした安心感も重視しました。
―― 複数の端末に対応する必要がある点も大変そうですね。
小山氏 そうです。マカフィーさんの会社の体制も重要な要素の1つでした。日本でしっかりサポートしていただけましたし、私たちからのフィードバックを製品に反映していただいたりしました。ソフトバンクモバイルは通信事業者なので、多種多様な端末をリリースします。しかし端末の発売時にはお客さまがサービスを使えるようになっていないといけませんので、検証などのスケジュールは非常にタイトです。そんな中でも無理を言って対応していただいたことが多々ありました。
またAndroidスマートフォンにはOSのバージョンアップという課題もあります。OSをバージョンアップして動かなくなったりしたら大変ですので、こうした際の動作検証にもご協力をいただいています。OSのバージョンアップをしたら別のアプリをインストールしてください、といったことは言いにくいので、必ず動くようにしておく必要があります。
分かりやすくて使いやすい、マカフィーのアプリ
―― 先ほどマカフィーのスマートセキュリティはシンプルでユーザビリティが高いというご指摘がありましたが、もうすこし具体的にそのよさを教えていただけますか?
小山氏 マカフィーさんの「McAfee VirusScan Mobile for Android」は、分かりやすいのが魅力です。アプリを開くと「スキャン」と「更新」という2つのボタンがあるだけですから、ユーザーさんも迷わないと思います。実際に触ってみると分かると思いますが、説明書がなくても、誰でもすぐに理解できます。シンプルで、かつ押さえるところは押さえてある。
機能が多くても、分かりにくかったり使いにくかったりしては意味がないのです。せっかくいいものでも、使いづらくてはお客さまも困ってしまいます。知識の多いお客さまだけが対象なのであれば、それでもいいのかもしれませんが、広くあまねく多くのユーザーに使っていただくためには、極力設定はなしで、インストールするだけで使えるものが望ましいと思います。
使っていることを意識せず使えることがベストなわけです。その点、マカフィーさんの製品は非常に理想に近いものでした。
またセキュリティアプリは常時起動しているイメージがあると思いますが、バッテリーをどれくらい余分に消費するかなども実機で検証し、基本的に大きな影響は見られないことを確認しています。セキュリティアプリは、外的要因が来るまではほとんど動いておらず、スタンバイ状態なのでバッテリーの持ちへの影響はそれほどありません。要はアプリをインストールするときにチェックをして、インストールが終わったらまたスタンバイに戻るのです。動作が重くなるといったこともほとんどありません。
お客さまのニーズに応え、さらなる安心を
―― 実際にマカフィーのサービスをスマートセキュリティ powered by McAfeeという形で導入して半年強が経過したわけですが、導入してよかったこと、というのはありますか?
小山氏 やはり他社に先駆けてサービスを提供できたのはよかったと思います。Androidスマートフォン向けのセキュリティ対策を検討していたのは2010年の夏ごろで、実際に導入したのは12月だったのですが、その頃はまだネット上やマスメディアでもあまりAndroidスマートフォンに関するセキュリティ問題は大きくは扱われていませんでした。
2011年が空けたくらいから、Androidスマートフォンへの脅威に対する報道などが増え、目にする機会も増えたように思います。おそらくそうした報道を見てから対応を検討していたのでは、お客さまのニーズに早期に応えるのは難しかったでしょう。実際、他の事業者さんも含め、Androidスマートフォンが本格的に導入されるようになったのは2010年末くらいからです。最近ではIPA(情報処理推進機構)などからもAndroidスマートフォンの情報セキュリティに関する報告がよく出るようになりました。そういう意味でも初期からマカフィーさんの製品を導入しておいてよかったと思います。
繰り返しになりますが、スマートフォン基本パックは月額498円という、ワンコインでおつりが来る金額で安心できる環境が手に入るサービスです。スマートフォンを購入した後、さまざまなアプリを追加して楽しむときに、不安や脅威を感じることなく楽しむために、ぜひ導入していただきたいです。
自分が今インストールしようとしているアプリが本当に安全なのかどうかは、自分の目ではなかなか分かりにくいのが現状です。アプリのインストール時に警告をすべて読んでも、実際にそのアプリがどういう動作をするかは容易には判別できません。
また今後はSiteAdvisorも提供予定です。お客さまが楽しくAndroidスマートフォンをご利用いただけるよう、今後もさまざまなサービスを検討していきます。
―― どうもありがとうございました。
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