“遊べる”お手軽タブレット「AQUOS PAD SHT21」はこう使え！：IGZO、軽量、防水だから利用シーンが広い（1/3 ページ）
7インチの「IGZO」ディスプレイを採用した防水タブレット「AQUOS PAD SHT21」は、タブレットならではの大画面と細身で薄いボディを両立させ製品だ。その魅力を詳しく解説しよう。
タブレット端末といえば、少し前までは10インチクラスのディスプレイを搭載したものが主流で、小型のノートPCの代わりになるもの、という見方をしている人が多いかもしれない。しかし、2012年冬にはさまざまなメーカーから7インチクラスのディスプレイを採用するタブレット端末が投入され、市場環境はこれまでと大きく変わってきた。もっと幅広く、もっと気軽に使うことを考えてみてはいかがだろうか。
シャープがKDDI向けに開発した「AQUOS PAD SHT21」は、10インチタブレットとは比べものにならないほど軽量だ。重さは約272グラムしかない。7インチタブレットが10インチタブレットより小さいのは当たり前とはいえ、重さが300グラムを切る端末は少ない。しかも幅約106ミリのスリムなボディは片手でもしっかり持てる。さらに防水・防塵仕様を備えながら厚さは約9.4ミリに抑えられている。水回りでも気にせず使え、どんなシーンでも取り出せるタブレットだ。そして“液晶のシャープ”だからこそ実現できた、「IGZO（イグゾー）」ディスプレイを採用した美しい画面は、省電力でもあり目を引く。
スマートフォンより大画面で、10インチタブレットよりも持ち歩きやすい。だからこそWebブラウジング、動画視聴、電子書籍で読書、ゲーム、そしてもちろんビジネスにまで広く使えるAQUOS PAD。いち早く使って分かった“お勧めシーン”を紹介していこう。
シャープだから実現できた「IGZO」の強みとは？
IGZOは、シャープが世界で初めて量産化に成功した次世代ディスプレイだ。その独特の名前を聞いたことがある人も多いだろう。IGZOとは「Indium（インジウム）」「Gallium（ガリウム）」「Zinc（亜鉛）」と、それらで構成する「Oxygen（酸素）」の頭文字をとった名称で、その酸化物を用いた透明な化合物半導体を指す。従来使われていた半導体・アモルファスシリコンと比べて、20〜50倍の電流を流せるのが特徴だ。
このIGZOは、液晶技術をこれからさらに進化させる革新的テクノロジーとされているが、そのメリットを早速体験できるのがAQUOS PADだ。まずは画面の美しさ。800×1280ドットのWXGA表示に対応し、高精細なのはもちろん、明るく屋外でも見やすい。これはIGZOによって薄膜トランジスタ（TFT）が小型化し、配線も超細線化できたことで、1画素あたりの光の透過量を高めることができたため。同じWXGAの液晶で同じバックライトを使っていても、IGZOのほうが明るく見えるのだ。
7インチタブレットは10インチタブレットよりも持ち運びやすいので、外出先で使うことも多いはず。しかもAQUOS PADの場合は後述するように、auの4G LTEにも対応し、外出先で高速インターネットをいつでも楽しめる。必然的に屋外で画面を見ることも多くなるが、日光の下でもAQUOS PADの画面ははっきり見える。実際に屋外で見てみると、明るさを自動調整にしている場合は屋内と変わらない見やすさ。細かい文字を読んでいても目を凝らす必要がない。もちろん画面に目を近づけなくてもOK。明るさを手動で中くらいにした場合は自動調整時より明るくはないものの、持っていたスマートフォンよりも見やすかった。
一方で気になるのは、ディスプレイのサイズがスマートフォンより大きいと消費電力も高まるのでは？ という点。しかしIGZOの最大の強みは「低消費電力」にある。通常の液晶ディスプレイでは、静止画を表示していても1秒間に60回も液晶とCPUは動いていた。これを車のアイドリングストップのように、使わないときは動きを抑えられるのがIGZOなのだ。静止画の場合、電流がオフになっても一定時間データを書き換えずに画像を保持できるため、ディスプレイの消費電力は5分の1〜10分の1に減らせるという。
IGZOのスタミナを電子書籍、動画、ブラウザで試す！
では本当に消費電力を抑えているのか？
実際に3つの利用シーンを想定し、それぞれ2時間使ってみたのが以下のグラフだ。
| 開始前 | 2時間後 | |
|---|---|---|
| 電子書籍 | 95％ | 87％ |
| 動画視聴 | 95％ | 74％ |
| Webブラウズ | 95％ | 81％ |
各シーンはそれぞれ95％になった時点で2時間の計測を開始している。バッテリー残量は「Battery Mix」というアプリを使用して確認した。
なお画面の明るさは手動で中くらいに、音量も同様としている。画面は可能な限り点灯し続けており、消えそうになったら画面をタップして点灯させ続けた。
まず電子書籍を閲覧した場合。これはシャープのGALAPAGOS STOREから300ページの書籍を2冊購入したうえで読み進めた。コミックではなく、図や写真も無い文章だけの本を読んでいる。電子書籍は各ページをきちんと読んでいると、静止画のように画面を動かさない時間が長い。とはいえ人それぞれ読み方のペースや、本の内容に飽きる、読み飛ばすということもある。筆者の場合は1冊を読み終わり、さらに2冊目を180ページ読み進めたところで2時間が経過。かなり読み飛ばしが多かったのでページをめくるスピードも速かったと思うが、たったの7％の消費で済んでいる。
専用の電子書籍端末もいいが、タブレットで読書という人にも安心のスタミナといえるだろう。
続いて2時間の動画視聴。これはGoogle Playストアから映画をレンタルして視聴した。Wi-Fiを利用したストリーミング再生となる。常に画面が動くうえ、Wi-Fiの通信による電力消費もあって、バッテリーは2時間で21ポイント減った。もっともこのペースなら10時間以上連続で視聴することも不可能ではなさそうだ。画面の美しさ、明るさを考えれば、映画をいつでも見たいという人でも満足できる。もちろん連続視聴時も安心だろう。auでは月額590円の「ビデオパス」（月額390円のauスマートパスとセットなら月額780円）で動画配信もしており、こちらも快適に楽しめる。
最後にWebブラウズ。ドルフィンブラウザーのアドオン・Tab Reloadを導入し、5分に1回、ITmediaのトップページを更新し続けた。こちらはWi-Fiはオフにし、LTEのアンテナが4本中3本立つ場所で計測。通信による消費があるため電子書籍を読むよりは劣るが、わずか14％の消費にとどまった。通勤等でWebサイトをチェックする場合でも、何の心配もいらない。
ちなみにAQUOS PADのバッテリー容量は3460mAh。スマートフォンと比べればかなり大容量だ。タブレットのなかにはもっと容量が大きいモデルもあるが、バッテリーの減り方を抑え、長時間のスタミナを実現しているのはテストの結果からも分かるとおりだ。バッテリーが大きくなればそれだけ重くもなるし、サイズが大きくなる可能性もある。AQUOS PADは、IGZOを搭載したことで、より大容量のタブレットにも負けない長時間使えるスタミナを手に入れ、さらに軽量化に成功しているのがすごい。
もちろんシャープ得意の「エコ技」も搭載し、とくに「技あり」モードでは快適な操作を維持したまま省エネが可能。使い方にもよるが、使用時間が10％程度アップする。さらにスタミナを伸ばせるのだ。
提供：シャープ株式会社
アイティメディア営業企画／制作：ITmedia Mobile 編集部／掲載内容有効期限：2012年12月31日
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