News 2000年10月10日 07:19 PM 更新

マイクロソフト,Handheld PC 2000 日本語版をリリース

マイクロソフトが,ハンドヘルドPC向けの最新OS「Handheld PC 2000 日本語版」をリリースした。シャープやNECなどが,対応製品を年内に出荷する。

 マイクロソフトは10月10日,ハンドヘルドPC向けの最新OSとして,Windows CE 3.0を採用した「Microsoft Windows Powered Handheld PC 2000 日本語版」をリリースした。シャープやNECなど数社から,年内に搭載システムが発売される予定だ。

 Handheld PC 2000は,Windows 2000ターミナルサービスのクライアント機能を実装し,モバイル環境からPCアプリケーションを利用することができる。ソフトウェアには,「Pocket Access/Excel/Word/PowerPoint」などを搭載するほか,Handheld PCプラットフォームでは初めて「Windows Media Player」を採用した。ブラウザは,HTML 4.0,XML/XSL,DHTMLなどをサポートするInternet Explorer 4相当の「Internet Explorer for Handheld PC」だ。PCとのデータ同期には,「ActiveSync 3.0」を利用することができる。

 現在,Handheld PC 2000対応端末については,シャープ,NEC,日本ビクター,ならびに日本ヒューレット・パッカード(HP)が開発を表明。各社とも,現行モデルの後継としてHandheld PC 2000搭載機を位置付けている。「CEATEC JAPAN 2000」に,Handheld PC 2000搭載と思われるAV指向の「InterLink」を出展していた日本ビクターは,「Handheld PC 2000により,モバイルパーソナルエンタテインメントがさらに推進される」とコメント。また,日本HPでは「Jornadaの新シリーズでは,駆動時間の延長にフォーカスする」と述べている。

 なお,各社のHandheld PC 2000対応端末は,10月18日より東京ビッグサイトで開催される「WORLD PC EXPO 2000」において展示される予定。

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[中村琢磨, ITmedia]

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