News 2000年10月10日 09:18 PM 更新

JPNIC,「汎用JPドメイン名」の導入方針を策定

JPNICは,汎用JPドメイン名の導入方針を策定した。9月1日に公開した原案から大きな変更はなく,紛争回避を主眼に置いた修正が加えられている。

 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は10月10日,新しいドメイン名空間である「汎用JPドメイン名」の導入に関する方針を策定した。これは,9月1日に公開した「汎用JPドメイン名導入方針案」について,募集した意見をもとに変更を加えたもの。

  方針案からの変更点は,1)周知期間の延長,2)既存ドメイン名にくわえ,登録商標や官公庁の名称,ならびに大学名を優先登録申請対象として追加する,3)優先登録期間と,一般希望者向けの同時登録期間(抽選方式)の分離など。原案の内容から大きな変更はなく,主に紛争回避に焦点が当てられた。

 今後のスケジュールは以下の通り。

2000年11月2日「汎用JPドメイン名登録等に関する技術細則」を公開
2001年1月22日登録規則/登録経過措置実施要網を施行,優先登録申請の受け付け開始(〜2月23日)
2001年3月1日同時登録申請の受け付け開始(〜3月23日)
2001年4月2日先願による登録申請受け付け開始

 汎用JPドメイン名は,「xxx.co.jp」や「xxx.ne.jp」で表現する属性型/地域型の既存JPドメイン名に対し,誰でも同じ形式のドメイン名「xxx.jp」を申請できるのが特徴。1組織1ドメインや個人はドメインを取得できないといった制約の撤廃や,移転の自由,ならびに漢字/仮名の日本語ドメイン名(最大15文字まで)の導入などが掲げられている。JPNICによれば,汎用JPドメインの登録料・年間維持手数料として,それぞれ数千〜1万円を検討しているという。なお,汎用JPドメイン導入後も既存のJPドメインは存続する。

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▼ 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター

[中村琢磨, ITmedia]

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