News | 2000年11月24日 06:57 PM 更新 |
パートナー型ロボットの博覧会,「ROBODEX2000」の会場で,開催者が記者向けの説明会を催した。
ROBODEX2000の発起人である,ソニーの執行役員の土井利忠上席常務は,「2000年からの10年間は間違いなくロボットの時代」と,ロボットにかける意気込みを語った。ロボット産業がパソコン産業を超える時期に関しても「いつかは必ず超えると確信しているが,一番短くて10年,長くて30年」と言う。
入場制限を設けるほど盛り上がるROBODEX2000だが,パシフィコ横浜の会場は非常に狭い。東京国際展示場でいえば,1ホール分くらいの広さしかない。
その点に関して,ROBODEX2000のプロデューサーである桜井氏は「まだプレ大会という形で進めてきたからだ」という。開催直前に,ホンダ,ソニーの新型ロボットが公開されたために,ROBODEX2000が予想外に注目を集めてしまった,というのが実際のところのようだ。ソニーの土井常務も「(SDRの発表後)事務局に電話が相次いだ。そのほとんどが“(ROBODEX2000に)参加したいのだが,まだ間に合うか”というものだった」と語る。
「世界初の人間のパートナー型ロボット博覧会」と銘打って開かれるROBODEX2000だが,世界的に見て日本のロボット技術はどう評価されているのだろう?
土井常務は「(日本が)技術力で世界一かどうかは分からない」としながらも,ロボット産業には非常に多くの投資が必要だと語る。「ソニーやホンダは(ロボットに)莫大な投資をしている。世界ではそういう企業は見当たらない」(土井常務)。
バッテリーが少なくなると自分でコンセントまで行って充電するようなロボットについても,「技術的には可能。ただしかなり値段が上がってしまうので,まだ何年かかかる」と,土井常務は語っている。
鉄腕アトムの大ファンだという土井常務。2003年の鉄腕アトムの誕生日には何をやろうかと,いまから話しているそうだ。
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