News | 2000年12月14日 11:52 PM 更新 |
NTTのADSL接続サービス「フレッツ・ADSL」の発表から2日経過し,ようやく各ISPが対応サービスを公開し始めた。フレッツ・ADSLは,下り1.5Mbps,上り512Kbpsと試験サービスからスループットが大幅に向上したほか,月額基本料金が電話重畳の場合で5100円から4800円に引き下げられている(12月13日の記事参照)。
松下電器産業が運営するISPの「Hi-Ho」は,月額基本料金が1500円と格安の「フレッツ・ADSLコース」を設定。NTT東西地域会社のフレッツ・ADSL使用料金と合わせると,月額料金は6300円となる。非常に積極的な価格付けだが,同社ではイーアクセスのサービスを利用した「まとめてADSLコース」(下り640Kbps/上り320Kbps)を月額6500円とフレッツ・ADSLコースよりも200円高い料金で提供する予定で,イーアクセスにとっては厳しい状況となりそうだ。なお,Hi-Hoではフレッツ・ADSLコースの申し込み受け付けを12月16日より開始する。
また,中堅ISPのインターリンクは,フレッツ・ADSL対応コースとして,月額料金2000円の「ZOOT For ADSL」を発表したほか,KDDIの「DION」は2001年の早い時期にフレッツ・ADSLに対応したコースを開設する計画。料金は合計で「8000円以下」(KDDI)になる見込みだという。
一方,@niftyやBIGLOBEなどの大手IPSは,フレッツ・ADSLへの対応は表明しているものの,開始時期や料金体系については「検討中」としている。
@niftyは以前からADSLサービスに積極的な取り組みを見せているが,フレッツ・ADSLについては「開始時期や料金については未定」とコメント。「イーアクセスのADSL接続サービスを@nifty利用料込みで7000円という価格に設定しており,料金については調整が必要だ」(同社)と話す。@niftyの時間無制限コースは月額2000円で,そのまま月額6800円でフレッツ・ADSLに対応しても不思議ではないが,どうやら通信速度と価格のバランス取りに頭を悩ませているようだ。
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