News 2001年1月5日 11:44 PM 更新

ダークファイバーの開放がもたらすもの

NTT東西地域会社が未使用光ファイバー(ダークファイバー)の有料貸し出しを行う。これにより,通信事業者によるFTTHや新しいDSLサービスの提供に道が開けた。

 2000年12月27日,NTT東西地域会社が光ファイバー網のアンバンドル提供条件(暫定)を示し,東京めたりっく通信が貸出先第1号になることを明らかになった。これにより,DSL事業者などはNTTの未使用光ファイバーを芯単位で借り受け,さまざまなサービスを提供できるようになる。

 NTTが提示した光ファイバーのアンバンドル提供条件は,端末系伝送路(NTTビル〜ユーザー宅まで)と中継伝送路(NTTビル〜NTTビル)の2つに分かれている(詳細はNTTのWebサイトを参照)。東京めたりっく通信は,子会社の東京ふぁいばあ通信を通じて都内にギガビットバックボーンを構築する構想を持っているが(2000年12月15日の記事を参照),中継伝送路を借り受けることで,計画を大きく前進させることが可能になる。これは,同社が提供するDSLサービスのエリア拡大および高速化にも繋がるはずだ。

高付加価値サービスも

 さらに,端末系伝送路の活用により,従来にないサービスの提供も可能になる。例えば,企業や集合住宅に対する専用線の代替サービスだ。これまで,光収容のオフィスビルやマンションでは,メタリック回線を前提とするDSLサービスは利用できなかったが,その光アクセス回線を借り受ければ,VDSL(Very high bit rate DSL)などの技術を使って各フロア(各世帯)に高速インターネット接続を提供することができる。

 VDSLは,昨年9月に大手ホテルチェーンのプリンスホテルが各客室でのインターネット接続サービスのために導入して話題になった技術だ。ADSLやSDSLよりも伝送距離は短くなるが,最大52Mbpsのスループットを実現する。NECなどが既に対応機器を販売しており,事業化する環境も整いつつある。「マンションは管理組合の問題もあり,難しい点もあるが,企業の光収容ビルは大規模な需要を期待できるだろう」(東京めたりっく通信)。

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関連リンク
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[芹澤隆徳, ITmedia]

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