News:CES会場フォトレポート | 2001年1月9日 08:07 PM 更新 |
米国ラスベガスで開催中の「2001 International CES」。今回は,Silver Pavilionに続いてGold Pavilionの会場の模様についてフォトレポートでお伝えしよう。Las Vegas Hiltonの向かいに設置されたGold Pavilionのテントには,既にNetGearの記事で触れたように,カーオーディオ関連の製品(ならびにウーハーを多数積んだカスタムカー)が多数出展されている。ウーハーの重低音が腹の底に響く会場内は,さながら土曜・深夜の大黒ふ頭といったところだ。
|
会場の外までズンドコ響いている |
カーオーディオといえば,CESでは,ソニーとパイオニアがメモリースティックスロットやHDDを搭載したものを参考出展していたが(別記事参照),「Auto PC」で知られる米Clarionは,カートリッジタイプのリムーバブルHDDを利用した「MP5000z」を披露した。
|
突き出している黒い部分がHDDカートリッジ |
MP5000zは,6〜30Gバイトの容量を持つHDDカートリッジ,PCとの接続に使用するUSBタイプのクレードル,ならびに車内に取り付けるプレーヤーから構成される。専用アプリケーションを使い,クレードルに装着したカートリッジに楽曲を転送する仕組みで,圧縮フォーマットはMP3,WMA,WAVなどをサポートするという。米国では今年の秋に発売される予定だ。
|
USB接続のクレードルに装着して,PCから楽曲を転送する |
Gold Pavilionにはこのほか,携帯電話などモバイル関連機器も出展されており,こちらも大きな注目を集めていた。ただ,カスタムカーとモバイル機器が同居している空間には多少の違和感を覚えたが,このGold Pavillionには,21歳未満は入場できない「Adult Expo」なるものも存在するなど,要するになんでもかんでも詰め込んでしまったという感じなのだ。
そのモバイル機器だが,注目はセイコーインスツルメンツ(SII)の「Wrist Companion」だ。Wrist Companionは,Bluetoothモジュールを内蔵し,携帯電話と連携してWebブラウジングやメールの送受信が可能。ここまでなら,今までにも聞いたような話だが,Wrist Companionは,腕から外してベルト部分を伸ばせば,携帯電話に早変わりするところがスゴイ。もちろん,単体で通話ができるわけではなく,携帯電話のハンドセットとして使うわけだが,そのハンドセットが携帯電話の形をしているというわけだ。
|
SIIのBluetoothモジュール内蔵腕時計「Wrist Companion」のモックアップ。WAP対応のブラウザを搭載している |
|
ちょっと分かりにくいが,ベルト部分にイヤホンとマイクが組み込まれており,携帯電話を使うように通話することができる |
|
同じくBluetoothモジュール内蔵の腕時計。こちらはモックアップではなく,「Working Sample」と書いてあったが,実際に動作しているところを見ることはできかなった |
このほか,Gold Pavilionでは,京セラや米Motorolaなどがスマートフォンを展示して大きな注目を集めていた(詳細はNetGearの記事参照)。
|
京セラのPalm OS搭載スマートフォン |
|
Motorolaのカラー液晶搭載スマートフォン。カスタマイズ可能な「Wisdom」という独自OSを採用している。米国で今年6月に発売される予定で,価格は600ドル程度 |
ところで,問題のAdult Expo。詳しく触れることができなくて残念だが,期待していたような(?)展示はほとんどなく,だいぶ寒い内容だった。それでも,受付にいた金髪美女の笑顔に,正月休みも早々に切り上げ,ラスベガスにやってきた旅人の心は癒されたのだった。
|
決して胸の谷間に癒されたわけではない |
関連記事
CES会場にはSIIのBluetooth対応リストマウント情報デバイス,京セラのPalmOS採用スマートフォンの姿も
2001 International CES特集
Xbox,CESではじめの1歩を踏み出す
ソニー,バイオJライクなインターネット端末を発表
2001 International CES開幕。展示会場には?(前編,Intelなど)
2001 International CES開幕。展示会場には?(後編,MSなど)
HPC,PDAを超え,タブレット,ウェアラブルなどへと広がるWindows CE
SAMSUNGブースでは例のごとく多彩なMP3プレーヤーを展示
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.