News 2001年1月16日 08:41 PM 更新

Lotus,コラボレーションのためのWebコンポーネント提供開始

Lotusは,「K-Station」のナレッジポータルで利用するためのメッセージング&コラボレーション関連コンポーネントを,インターネット経由で提供する。

 米Lotusは,米フロリダ州オーランドで開催中のLotusphere 2001で,ナレッジポータルサーバの「K-Station」(2000年9月27日の記事を参照)で実現される機能をネットサービスとして提供する「Lotus Collaboration Service」を発表した。Lotus Collaboration Serviceでは,Notesのメールやグループスケジューラ,コンタクトリスト,仕事管理,掲示板など,コラボレーションに必要なコンポーネントをインターネット経由で提供する。ホスティングはロータスが行う。

 K-Stationは,さまざまな情報へのアクセスをコンポーネントとして組み合わせることで,自由にポータル画面をカスタマイズできる。ロータスがサービスを提供するのはK-Station全体ではなく,ナレッジポータル上で利用する各種のサービスコンポーネントのみだ。


Lotusphere参加者に提供されているK-Stationによるポータル画面。メールやカレンダーなどのコンポーネントをマウスで自由に配置可能。新サービスはコンポーネントごとに提供される

 同社が「e-Utilities」(マイクロソフトのいうWebパーツと似たもの)と呼ぶWebサービスの部品は,K-StationやQuickPlaceの中でコンポーネントとして利用することが可能。たとえば,K-Stationで構築したポータルにメッセージング&コラボレーションのアプリケーションを付加したいが,自分でサーバを持ちたくないといった場合に,各種機能をポータル内に部品として組み込むことができる。

 Lotus Collaboration Serviceは,エンドユーザーライセンス契約を直接結び,社内のアプリケーションの一部に統合するといった使い方だけでなく,業者がエンドユーザーに提供する製品の一部に組み込むといった方法も想定しているようだ。

 ただし,ロータス日本法人によると,日本での展開は全く未定。ホスティング事業そのものの是非を含め,今後検討していくと話している。

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[本田雅一, ITmedia]

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