News | 2001年1月23日 11:59 PM 更新 |
日本テレコムは,2月1日から本格的なADSLサービスを開始する。自社のISP事業「ODN」と組み合わせた「J-DSLプラン」を提供するほか,他ISPに対して回線のホールセールも行う。顧客として,既にニフティの「@nifty」が名乗りを挙げている模様だ。
日本テレコムは,全国ネットワークを持つ優位性を発揮し,全国に展開したADSLのアクセスポイントをISPに開放する。サービスは,NTT東西地域会社の「フレッツ・ADSL」と同じG.lite Annex C準拠。回線速度も最大で下り1.5Mbps/上り512Kbpsと,NTTに正面からぶつけてきた。「NTT地域会社のフレッツ・ADSL対抗商品として,ISPに回線を提供する」(同社)。
同社がエンドユーザー向けに直接販売するJ-DSLプランには,「J-DSLパーソナル」と「J-DSLオフィス」という2つのメニューが用意された。両者の違いは,付与されるIPアドレスの数。パーソナルではDHCPサーバでダイナミックに割当てるが,オフィスではADSLモデムに固定IPアドレスをアサインし,かつLAN側に8個のグローバルアドレスを割り当てるという。
月額料金と初期費用の詳細は下表の通り。なお,J-DSLでは2月に始まるADSL端末の売り切り制(1月19日の記事を参照)を前提としており,回線利用料には端末機器のレンタル料金が含まれていない。レンタルを希望する場合は,別途月額500円が必要だ。また,回線工事に関しても,標準ではセンター側の工事費(3000円+NTT工事費)のみとし,出張工事を行う場合は,パーソナルで1万円,オフィスで1万4800円が別途加算される。
サービスプラン | 月額回線使用料 |
J-DSLパーソナル(電話重畳) | 5800円 |
J-DSLパーソナル(電話重畳なし) | 7600円 |
J-DSLオフィス(電話重畳) | 5万5300円 |
J-DSLオフィス(電話重畳なし) | 5万7100円 |
サービスプラン | JT工事費 | 申込手数料 | NTT工事費 | IPアドレス申請費 | 初期費用合計 |
J-DSLパーソナル(電話重畳) | 3000円 | 800円 | 2800円 | ─ | 6600円 |
J-DSLパーソナル(電話重畳なし) | 2000円 | 5800円 | |||
J-DSLオフィス(電話重畳) | 2800円 | 6000円 | 1万2600円 | ||
J-DSLオフィス(電話重畳なし | 2000円 | 1万1800円 |
サービスエリアの拡大スケジュールも公表された。北海道や仙台など58のNTTビルを皮切りに,3月末までに12都道府県539のNTTビルで開局する予定だ。2月1日の受け付け開始エリアはこちら。また,3月末までの開局予定はこちらの資料(PDF)で確認してほしい。
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日本テレコムのニュースリリース
J-DSLのサービス情報
@niftyのADSLサービス情報ページ
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