News 2001年4月10日　07:08 PM 更新

東京めたりっく通信，KDDI「ブロードバンドDION」にADSL回線を提供

KDDIは，東京めたりっく通信からADSL回線の提供を受け，自社ブランドの「ブロードバンドDION ADSLコース」を強化する。

　東京めたりっく通信は4月10日，KDDIの「ブロードバンドDION」にADSL回線を提供すると発表した。KDDIは，既にNTTのフレッツ・ADSLを足回りとした「ADSLコース with フレッツADSL」を提供しているが，4月18日からはアッカ・ネットワークスの回線を使った自社ブランドサービスを展開する予定だ。これに東京めたりっく通信の回線を加えることで，自社サービスの拡大を狙う。

　KDDIによると，提携の理由は「ユーザーの選択肢を増やすことと，エリア拡大のため」という。現在のところ，アッカのサービスエリアは東京23区の一部に限定されており，KDDIのサービスもそれに準じた形でスタートする予定だ。しかし，東京めたりっく通信は既に23区全域と東京都西部，および神奈川県の一部にまで進出しているため，サービスが開始されればKDDIのサービス対象地域は飛躍的に拡大する。後発事業者であるKDDIと，ホールセールに乗り出した東京めたりっく通信の利害が一致した形だ。また，同じめたりっくグループの大阪めたりっく通信および名古屋めたりっく通信に関しても「条件等が折り合えば，利用する可能性はある」（KDDI）という。

　KDDIはサービスの詳細を明らかにしていないが，東京めたりっく通信によると「7月を目処に開始する見込み」。ADSLでも3Mbpsの高速メニューなどを持つ東京めたりっく通信だけに，KDDIがどのようなラインアップを用意するかが注目される。ただし，KDDIは「今回の提携はADSL回線に関するもの」としており，SDSLのメニューは加えられない模様だ。

　なお，東京めたりっく通信がADSL回線のホールセールを行うのは，NTTコミュニケーションズ，KCOMに続いて今回が3例目となる（一般向けとしては2例目）。同社では，「既に大手ISPを含め，数社と交渉が進んでいる」として，ホールセールにも積極的に取り組む姿勢を見せた。

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[芹澤隆徳， ITmedia]

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