News | 2001年8月8日 11:59 PM 更新 |
ブロードバンドを使ってみたけど,楽しいコンテンツがない? それは間違っている。楽しいコンテンツがないなら,自分たちで遊びを考えればいいだけである。
そこで提案したいのが,「インターネットカメラ」だ。「CU-SeeMe」をバリバリ使っていたユーザーから「何を今さら」という声が聞こえてきそうだが,インターネットカメラはブロードバンド時代になくてはならないアイテムになることは間違いない。
実際,最近になって安価なインターネットカメラが相次いで発表されているのも,ブロードバンドの盛り上がりとは無関係ではないだろう。ロジクールの「QCam Web」はUSB接続のインターネットカメラで,動画は320×240ピクセル,静止画は640×480ピクセルで取り込むことができる。価格は,1台だと5000円,2台セットだと9000円となる。
また,クリエイティブメディアの多機能デジタルカメラ「Video Blaster WebCam Go ES」は,8Mバイトのメモリを内蔵し,640×480ピクセルの静止画を約120枚撮影することが可能。価格は1万3800円だが,実売は1万1800円程度になる見込みだ。
ブロードバンド時代には,なぜインターネットカメラなのか。まず1つ目の答えとしては,当然,“ビデオチャット”がある。
これは,次世代携帯電話に期待されるサービスとして,ビジュアルコミュニケーション分野が上位にランクインすることからも明らかだが,何も次世代携帯電話を待つ必要はない。マイクロソフトのビデオ会議ソフト「NetMeeting」を使えば,ネット上にいるほかのユーザーとビデオチャットをすることができる。
NetMeeting自体,全く目新いものではないが,ビジネス以外で使っているのは,PCに強い人などごく一部に限られている。しかしながら,NetMeetingの設定自体は特に難しいものでもなく,初心者ユーザーでも気軽に利用できるレベルだ。また,クオリティの面でも,カクカクだった昔のビデオチャットとは異なり,ADSLやCATVインターネットを利用するブロードバンドユーザーであれば,ストレスのない映像を受信することができる。
しかも,NetMeetingはフリーソフト(基本的にはOSにプリインストールされいてる)。インターネットカメラも高いものではないので,気軽に始められるのではないだろうか。
とはいいながらも,隣国韓国とは異なり,国内ではビデオチャットは決して盛んだとはいえない。既存の人気チャットサイトや掲示板サイトのように,ビデオチャットサービスを提供するサイトはほとんどない(編集部には,NetMeetingを利用したのぞき部屋サービスの案内がときどき届くが……)。