News 2001年8月28日 10:07 PM 更新

ビクター,実売で10万円を切るHDDビデオレコーダーを発売(1)

日本ビクターが発表したHDDビデオレコーダー「タイムサーフィン HM-HD1」は,最大40時間の録画機能や4種類のタイムシフト再生機能を搭載しながら10万円を切る実売価格が魅力だ。

 日本ビクターは8月28日,HDDにテレビ番組を録画できるHDDビデオレコーダー「タイムサーフィン HM-HD1」を9月中旬に発売すると発表した。大容量HDDに最大40時間の録画ができるほか,受信中や録画中に利用できるタイムシフト再生機能4種類や,録画中でも録画済み番組を再生できる「HDD同時録画再生」機能を装備した。価格はオープンながら「実売では10万円を切る」(同社)という設定で,HDDビデオレコーダーの普及を目指す同社の意欲作となっている。


HDDビデオレコーダーHM-HD1

 HM-HD1は40GバイトのHDDを内蔵し,録画方式はバリアブルビットレート(VBR)のMPEG-2方式を採用している。超長時間モード(SEP,2.2Mbps)で最大約40時間の録画が可能だ。通常モード(SP)では,8.4Mbpsの高ビットレート,水平解像度500本の高画質で,最大約10時間の録画ができる。

 例えば,ニュースやドラマなどそれほど画質を問わない番組はSEPモードで,映画のライブラリー作りやDVカメラ映像の編集などにはSPモードで,といった使い方ができる。そのほか,LP(6.4Mbps),SP(3.2Mbps)など,録画対象に合わせて計4種類の画質を選べる。

 また,HDDに録画した見たい番組がすぐに探せる「HDDナビ」機能を搭載。自動的に作り出されるサムネイル(静止画の小画面)で,番組の検索や頭出し,再生といった操作がスムーズに行えるという。サムネイルの登録は最大100件まで可能だ。


見たい番組がサムネイル表示ですぐに見つかるHDDナビ

 そのほか,最長3時間分の番組データを自動的にHDDに録画して番組を遡って楽しむことができる「追っかけ再生」や,止めておいたシーンから続きを見られる「一時停止」,リモコンのボタンを1回押すだけで約7秒戻った位置から瞬時に再生する「チョット見バック」,「音声付き1.5倍再生」という4つの時間差再生機能もある。


リモコンの「チョット見バック」ボタンで,見逃したシーンを瞬時に再生する

 また,毎週もしくは毎日放送されている“帯番組”を,自動的に上書き更新して録画する「おまかせ毎週録画」を搭載しているほか,録画中でも録画済みの番組再生ができる「HDD同時録画再生」,同社BSデジタルテレビ/チューナー,デジタルCSチューナーのビデオリモートコントロール端子で接続することで,HM-HD1と連動した録画予約操作がオンスクリーンで行える。

前のページ1 2次のページ