News 2001年8月29日 09:59 PM 更新

“四畳半ホームシアター”も夢じゃない――ソニー「Cineza」

東京ビッグサイトで開催中の「INFOCOMM」で,来場者の注目を集めていたのが,ソニーブースのホームシアター“Cineza(シネザ)”。一般ユーザーにはお披露目となるこのプロジェクターは,四畳半のような狭い部屋にも設置できるのがポイントだ。

 東京ビッグサイトで開催されている「INFOCOMM」のソニーブースで,9月10日発売予定のホームシアター用LCDビデオプロジェクター“Cineza(シネザ)”「VPL-HS1」が,展示されている。「昨日(28日)ソニー特約店向けに紹介したが,一般ユーザーには初のお披露目」(同社)ということもあり,来場者の注目を集めていた。


ホームシアター用LCDビデオプロジェクター“Cineza(シネザ)”

 スクリーンに向かって斜め方向からの投影が可能な「サイドショット機能」を搭載しているのが,Cinezaの特徴だ。この斜めから投影できる機能は,業務用プロジェクターではあったが,ホームユースでは初めてとなる。

 当たり前のことだが,プロジェクターは本来,正面から投影することを前提に作られている。これを斜めから投影すると,映し出された画面は手前が狭く奥が広がった“台形”に歪んでしまう。Cinezaは,デジタル処理によって台形になった横方向の歪みを補正し,斜めからでも長方形のスクリーンにピッタリ合った映像が投影できるのだ。


斜めからの投影でも,スクリーンにピッタリ合った映像が投影できる

 このサイドショット機能によって,部屋の壁際やコーナーからも投影でき,プロジェクターを設置するスペースや使い方の自由度が広がる。「狭い4畳半の部屋でも,ホームシアターが楽しめる」(同社)というわけだ。ウサギ小屋の日本家屋で,ホームシアターシステムを楽しむための苦肉の策が,この斜め投影機能なのだ。投影画面は,40インチから最大150インチまで対応する。

 半円形の特徴的な本体デザインは,同社WEGAシリーズの流れを汲むものだ。サイズは340(幅)×154(高さ)×300(奥行き)ミリで,重さは3.9キロ。本体前面にメモリースティック専用スロットを装備し,メモリースティックに記録したデジカメやDVカメラの静止画(JPEG画像)を再生することもできる。


本体前面のスロットで,メモリースティックが利用できる

 気になる価格はオープンだが,実売では本体のみ(VPL-HS1)が28万円前後,入力セレクターとフロアスタンドとのセット(VPL-HS1 FP)が30万円前後となる見込みだ。

 INFOCOMMで一般初披露となったこのCinezaは,銀座の同社ショールームでも,本日から9月10日の発売日まで展示されている。INFOCOMMの会場に来られない人は,銀座ソニービルでチェックしてみるといいだろう。

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[西坂真人, ITmedia]

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