News 2001年9月4日 11:59 PM 更新

ニチメンの小型デジカメシリーズ,今度は“スパイカメラ”だ

低価格デジタルカメラ「Che-ez!」シリーズを展開するニチメンの年末商戦向け新製品は,“スパイカメラ”や“円盤型カメラ”など,個性的なモデルがそろっている。

 低価格デジタルカメラ「Che-ez!」シリーズを展開するニチメンとエヌエイチ・ジャパン・ホールディングス。今度の新製品の愛称は「スパイカメラ」に決まりだろう。9月末に発売されるCMOSセンサー搭載の小型デジタルカメラは,その名も「Che-ez! SPYZ」である(ただし,“スパイゼット”ではなく“スパイシー”と読む)。


ZIPPO並みのコンパクトサイズを誇るChe-ez! SPYZ。ほかに,シルバーモデルも用意される

 Che-ez! SPYZは,60(幅)×38.6(高さ)×15(奥行き)ミリというZIPPOライター並みのコンパクトサイズのボディーに,35万画素のCMOSセンサーを搭載。外装にはアルミ素材を使用し,重量は約34グラムと軽量だ。

 小型デジタルカメラの触れ込みとしてよく,「ワイシャツの胸ポケットにスッポリ」というフレーズが使われるが,Che-ez! SPYZは,ライターのようにタバコの箱に入れてしまうことさえできる。そして,タバコに火を付けるふりをしながら,決定的写真を収める──まさにスパイ気分だ。

 さて,その実力であるが,解像度は,640×480(VGA)または320×240(QVGA)ピクセル(BMP/PICT形式)。記録メディアは,もちろん,内蔵メモリ(8MバイトのSDRAM)のみで,撮影枚数はVGAで約26枚,QVGAで約107枚だ。動画撮影機能も備えており,VGAサイズで約8秒,QVGAサイズでは約28秒まで録画できる(AVI形式,QuickTime対応)。


こちらはシルバーモデル。キーチェーンも付属し,首からぶら下げて常に決定的瞬間を狙え!

 バッテリは,単4型アルカリ乾電池×1のみだが,電池寿命は約4時間(連続使用時)となかなか長持ち。PCにはUSB経由で接続する(本体にはミニB端子を装備する)。

 なお,Che-ez! SPYZの価格はオープンプライスだが,実売価格は8000円以下になるもよう。ニチメンでは,秋・冬商戦の目玉商品として投入する計画で,この冬,巷には“なんちゃってスパイ”が氾濫するかもしれない……。

円盤型カメラも発売

 さらにニチメンとエヌエイチ・ジャパン・ホールディングでは,Che-ez!シリーズの新製品として「Che-ez! CRAKKER」(チーズクラッカー)ならびに「Che-ez! BOXX」(チーズボックス)の2モデルを発売する。

 Che-ez! CRAKKERは,スピーカーを内蔵し,最大約180秒のボイスレコーディング機能を備えるのが特徴。CMOSセンサーは10万画素で内蔵メモリは2MバイトとChe-ez! SPYZに比べるとスペックは抑えられているが,価格(オープンプライス)も,実売で5000円を切ると見られ,まさにお手軽デジカメといったところ。そのためChe-ez! CRAKKERは,量販店などの通常の販路に加え,コンビニエンスストアでも販売される予定だ。なお,発売は10月になる予定。


クラッカーの名前通り,ボディは丸い。本体サイズは,直径が44ミリ,奥行きは29ミリ。重量は約72グラム。面白いデザインだが,上手くグリップするのが難しそうだ

 一方のChe-ez! BOXXは,50万画素のCMOSセンサーを搭載。5枚/秒の連写機能,ストロボ強制発光機能,ならびに最大20センチの接写機能を備える多機能タイプ。さらに,撮影時には機械式シャッター音がするおまけ機能も付く。


ボックスの名の通り,ボディは四角い。クラッカーときたら,“トースト”でもよかったのでは……。インタフェースには,USBのほかビデオ出力を備える

 記録メディアとして8Mバイトのフラッシュメモリを内蔵するほか,スマートメディアスロットも備える。記録フォーマットはJPEG。バッテリには,単3アルカリ乾電池×2を使用する。価格は,オープンプライスだが,実売は1万円を下回る見込み。発売は11月。

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関連リンク
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[中村琢磨, ITmedia]

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