News 2001年9月28日 09:52 PM 更新

シャープ,大画面の液晶TV「AQUOS」を発表(1)

シャープは,液晶TV「AQUOS」シリーズの新製品として,30V型BSデジタルハイビジョンTV2機種と22V型ワイドテレビ1機種を発表した。同社は大画面液晶TVで,ライバル「プラズマTV」のいる薄型TV市場を狙う。

 シャープは9月28日,液晶TV「AQUOS」シリーズの新製品として,30V型BSデジタルハイビジョンTV2機種と22V型ワイドテレビ1機種を発表した。

 30V型はBSデジタルチューナー内蔵タイプの「LC-30BV3」(11月7日発売,75万円)と,非内蔵タイプの「LC-30HV3」(12月5日発売,65万円)。


30V型液晶TVのAQUOS

 LC-30BV3とLC-30HV3は,ブラウン管TVで32型相当の大画面となる30V型のワイド液晶パネルを採用している。ワイドXGAの画面は,画素数が1280×768ピクセルで,高精細なハイビジョン映像に対応する。

 同社独自のASV方式低反射ブラックTFT液晶を採用,前後左右170度の広視野角や450カンデラ/平方メートルの輝度,500対1のコントラスト比を実現した。「どの角度から見てもハイコントラスト。また,西日の当たるような明るい場所でも,クッキリとした鮮明な映像が見える」(同社)という。


ASV方式低反射ブラックTFT液晶で高画質

 近未来的なデザイン感覚のスタイルがAQUOSシリーズの特徴の1つになっている。今回の新製品のデザインは,これまでのAQUOSシリーズ同様に国際的なインダストリアルデザイナーの喜多俊之氏が担当している。

 スピーカーを液晶の両サイドに配し,シルバーを基調にしたデザインは最近のプラズマTVと似たスタイルで,前衛的なデザインが特徴だったAQUOS初期モデルに比べてややおとなしめの印象を受ける。

 液晶TVならではの薄型軽量本体は,奥行きが79ミリ(LC-30HV3)で重さが14キロ(同)。壁掛け設置も可能だ。


壁掛け設置もできる薄型軽量ボディ

 D4映像入力端子をはじめ,ミニD-SUB15ピンのアナログRGB入力端子,ビデオ入力4系統,S映像入力2系統など豊富な入出力端子を装備している。RGB入力端子を使って,PCの画面を表示することも可能だ。解像度はXGA(1024×768ピクセル),SVGA(800×600ピクセル),VGA(640×480ピクセル)に対応する。

 また,22V型のワイドテレビ「LC-22SV3」も12月15日より発売する。価格は32万円。30V型の2機種と同じようにASV方式低反射ブラックTFT液晶を採用しているため,液晶パネルの性能は同じだ。ただし,画素数はワイドVGA(854×480ピクセル)になっている。スピーカーはボディと一体になっており,30V型の2機種のように取り外すことはできない。


22V型のワイドテレビ「LC-22SV3」

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