News 2001年10月2日 11:55 PM 更新

CEATEC JAPAN 2001――「見所」をチェックする(2)

 三洋電機は,ホームサーバを通じて,無線・有線で繋がれたカメラ,有機ELテレビ,体重計・血圧計などのホームヘルスシステムを管理するホームネットワークのイメージを紹介。携帯電話を組み合わせた点を強調しており,会場のデモンストレーションでは,携帯電話から電灯線ネットワークを通じて扇風機のスイッチを入れるデモンストレーションが行われていた。


モックアップが中心のホームネットワーク機器。手作り感が漂っていた……

 ホームネットワーク製品の開発に熱心な松下電器だが,今回は,SOHO向けのゲートウェイ製品を参考出展している。松下電送システムの金森洋介氏は,「この手の製品は,家庭よりも,SOHOなどビジネス用途での導入が早期に盛り上がるはず」と見る。


CPUはPower PC/200MHz,OSにはLinuxを搭載する。来月発売予定で,価格は15万円程度になる見込み

 ファイルサーバは別途設置するという考えから,HDDは10Gバイトに抑えた。ビジネス用途のため,IEEE 1394インタフェースも省かれている。一方で,ホームサーバに比べ,サーバ機能を拡充。Webのほか,DHCP,DNS,FTP,RAS,ならびにメールをサポートする。無停電電源装置(UPS)機能も備える。サーバの各種設定はブラウザを通じて行うことが可能だ。


停電時などには,単3形乾電池×4本で駆動する。「パナソニックの電池が入っててよかった」とは担当者の弁

 またパイオニアは,IEEE 1394を利用したAVネットワークのデモンストレーションを披露。専用のホームネットワークコントローラを利用して,IEEE 1394対応機器をコントロールすることができる(詳細記事)。

携帯電話でVGA液晶

 NTTドコモやKDDIの次世代携帯電話が注目を集めている携帯電話関連の出展だが,三洋が参考出展していた次世代携帯電話用の“マイクロディスプレイ”にも,関心を寄せる来場者が多く見られた。


対角9.6ミリの小型ディスプレイをのぞき込むと,VGA(640×480ピクセル)の画面が見える。「携帯電話でもPCと同様の環境でWebブラウズできるようになる」(三洋)

 三洋では,この小型液晶ディスプレイ搭載端末が,携帯電話向け映像配信サービスがブレイクする一助になると考えているようだ。「携帯電話向けの映像配信には懐疑的な向きも多いが,大画面でかつ持ち運びが容易な環境があれば,必ずや普及するサービスだ」(同)。

こちらは,双眼タイプ。モバイル機器用のマイクロディスプレイとして開発している。歩きながらでも使用できるように,装着した時でも周囲の状況が見えるよう工夫されているというが……

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[中村琢磨, ITmedia]