News 2001年11月20日 10:42 PM 更新

秋の展示会マラソン,最後は「Internet World Japan」だが……

。毎年恒例,秋の展示会マラソンも終盤戦。最後は「Internet World Japan 2001」なのだが,トリを飾るのはなんとあの人……。

 秋は展示会の季節である。9月の「WORLD PC EXPO」を皮切りに,「CEATEC JAPAN」,「東京ゲームショウ」など大型イベントが相次ぐ。展示会も食傷気味になったところで,「東京モーターショウ」気分転換をして,今やIT関連の展示会を凌ぐ盛り上がりを見せる「国際ロボット展2001」「ロボフェスタ神奈川2001」に臨む――。

 そして,毎年恒例の“展示会マラソン”もいよいよ終盤。「Internet World Japan 2001」,ストリーミングメディア専門展示会の「Streaming Media Japan 2001」,ならびにITビジネス評議会「DEMO Japan 2001/Fall」のトリプルヘッダーである。11月20日に幕張メッセで開幕したこの3つのイベントをこなせば,ゲームクリアだ。なお,Streaming Media Japanは,今年5月にプレビューイベントが開催されており,主催のIDGによれば今回が「本格デビュー」ということになる。

 展示会場は,例年通り幕張メッセの2ホールを使用。Streaming Media Japan,それにDEMO Japanもこの中におさまっていると考えると,事実上の規模縮小ということになるのだろうか。なお,3イベント合計の出展社数は134社で,かろうじて昨年実績を2社上回った。展示の傾向としては,前回まで派手なブースを構えていたコンシューマー向けのECサイトが姿を消し,CSKやシスコシステムズ,ならびにエクストリームネットワークスなどによる,インターネットビジネス・技術・ソリューション関連の展示が中心に。そのためか,展示会場は比較的落ち着いた雰囲気だった。


コンシューマー向けの製品を出展していた数少ない企業の1つは,リアルネットワークス。「ストリーミングにはPentium 4」とアピール

 カンファレンス関連は,相変わらず充実している。ブロードバンドから電子政府,iDC/ASP,ならびにコンテンツマネジメントまで幅広い内容の約120セッションを用意している。また,基調講演には,千葉商科大学政策情報学部の宮崎緑助教授が登場,IT関連イベントでは異色の起用に,会場には多くの来場者が詰めかけた。そのほか,「P2Pが開く次世代アプリケーション」と題したインターネット戦略研究所の高橋徹会長の特別講演も人気で,P2Pに関する注目度が高いことを伺わせる。

 高橋氏がP2Pの存在を知ったのは今年5月。米IBMの本社でP2Pに関するプレゼンを受けたときのことだという。「ブロードバンド時代の到来により,インターネットはWebベースからP2Pベースに移行すると確信した。今後,インターネット協会でもP2Pの研究部会を作っていきたい」(同氏)。

 熱心にP2Pの研究を行っているという高橋氏は,聴講者に対して,自身が参考にした文献を紹介。「Peer-to-Peer is the next great thing for the Internet」(Stanford)といった学術的なものから,「グヌーテラでいこう!」(KKベストセラーズ)のようなハウツー本まで網羅しているという。

 ──さて今日の取材で,展示会マラソンを乗り切ったと思いきや,まだ大仕事があった。“大トリ”として,Streaming Media Japanで明日,特別講演を行うDanni Asheさんの単独インタビューが予定されているのだ(22日掲載予定)。

 Dannie Asheさんといえば,泣く子も黙るアダルトサイトの老舗「Danni's Hard Drive」の運営者兼モデル。「世界で最もダウンロードされた女」としても有名だ。なお,講演では,同サイトとインターネットマーケットプレイスの関係について“レッスン”してくれるという。インタビューも,こうご期待!

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関連リンク
▼ Internet World Japan 2001公式サイト

[中村琢磨, ITmedia]

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