News 2002年1月9日 10:24 PM 更新

日本でもコンシューマ向けに発売か? 1499ドルのウェアラブルPC登場

ウェアラブルPCで知られるXybernautが,コンシューマでも購入可能な低価格製品をCES2002に向けて発表した。Windows CEベースで,日本でも製品化の予定があるという。

 日本語で利用可能な比較的低価格のウェラブルPCが,今年第2四半期にも発売されそうだ。Xybernaut(ザイプナーと呼ぶらしい)がConsumer Electronics Show2002の前日に発表,展示したウェラブルPC「poma」は,島津製作所製の軽量なVGA解像度のヘッドマウントディスプレイと,指紋を読みとって動きを検出する小型のポインティングデバイスを搭載。128MHzのSH-4を心臓部に持つWidnows CEベースの製品だ。


1499ドルのウェアラブル「poma」

 同社はこれまでにもウェラブルPCを製品化しており,MMX Pentium搭載のWindows 98をベースにした業務用製品を出荷してきた。しかし価格は60〜70万円程度と,とても個人が遊びで購入できるような金額ではなく,主に業務用として販売されてきた。

 しかし,pomaは1499ドルと価格が安く,本体の重さも10.9オンスと軽量で,コンパクトフラッシュTYPE IIスロット,USBポートを搭載。メモリはRAM,ROMともに32Mバイト。バッテリは交換可能なタイプで,連続駆動時間は3時間ほどだという。

 文字入力のための特別な入力デバイスはなく,すべてを光学読みとり式のマウスで行うという潔い(?)仕様だが,その分,価格は1499ドルに抑えられており,コンシューマ向けのインターネットアクセスデバイスとして市場に投入するといい,ワイヤレスアクセス用としてコンパクトフラッシュスロットを活用できるように設計したと担当者は話す。

 さすがに文字入力は厳しいが,ディスプレイは想像するよりも鮮明にVGA画面を映し,マウスの動きも悪くない。実用性の面では疑問符が付く上,価格面でも遊びで買うには少々高価だが,この手のデバイスに憧れる男の子には受けそうな製品だ。

 そして,この製品。日本でも製品化の予定があるのだとか。日本では日立製作所が,pomaを第2四半期に発売すべく作業を進めているという。日本での発売が特定用途向けの製品となるのか,それともコンシューマ市場にも出荷するのかはコメントを得られなかったが,OSはすべて日本語化される。日本での価格は不明だが,価格次第ではちょっとした話題を提供してくれそうだ。

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[本田雅一, ITmedia]

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