News 2002年1月25日 09:33 PM 更新

“スーパーロボットで大激戦”――死闘編(1)

さあ,いよいよ実戦デビューだ。スーパーロボットが大暴れする日がやって来た。これまでの地道な訓練は,すべて,実戦でスーパーロボットの能力を引き出すためのものだったのかもしれない(編集部からとばされる日も近いかもしれないが……)。

 先週の「“スーパーロボットで大激戦”のススメ」の記事で,タカラの操縦型ロボット「スーパーロボット DREAM FORCE 01」が,“戦うために生まれてきた”ロボットであることを紹介した(1月18日の記事参照)。

 今週は,実際にバトルをしてみよう。鉄人28号を操る正太郎君に憧れたお父さんたちの間で大ブレイクしているというスーパーロボットの魅力を,余すところ無くお伝えしたい。

秘密基地

 スーパーロボットの連続駆動時間は,カタログスペックで約20分。激しいアクションばかりしていると,それよりも早くエネルギー切れになってしまう。動かなくなったら,そこでアウトだ。ただ,20分近くもバトルが続くとは考えにくい。基本的に,ダメージポイントが限界値を超えたらゲームオーバーとなる。

 バトル会場には,戦いを盛り上げるために素晴らしい環境を用意した。以前,ZDNetの某K記者が「ときメモめんこ」のレビューで使用した社内の「秘密基地」である。


ここが決戦場だ


ここから落ちたらひとたまりもなさそう

 何しろ,一歩間違えば,階段から転落,お陀仏という過酷なシチュエーションである。転落時には,背中の“ランドセル”に激しい衝撃が伝わることが予想され,普通に考えて一発撃墜は当然。もしかしたら,バッテリーパックが飛び出すハプニングが期待できるかもしれない。後は,スーパーロボット自体が壊れないことを祈るだけである。

肉弾戦

 前置きがかなり長くなったが,いよいよ本番。スーパーロボット1号機(クリスタルナンバー1)はZDNNの中村琢磨が,同3号機(クリスタルナンバー3)は,モバイルチャンネルの斉藤健二が操縦する。これは,チャンネルのメンツを賭けた,ガチンコ勝負である。

 実際に,スーパーロボット同士で戦うのはこれが初めてだが,いきなり厳しい現実に直面した。単独でBB弾のマトを撃ったり,付属のコーンを並べてスラロームの練習をするのとは,ワケが違ったのだ。

 何しろ,相手が激しく動いている。この体験は,実戦経験のないパイロットが受ける洗礼のようなものか。思うように相手を攻撃できない。相手が,ベテランパイロットだったら,すぐに撃墜されてしまっただろう。一人前になるには,かなりの訓練が必要と見た。

 戦いが始まるまでは,BB弾を連射してあっさり撃墜してやろうなどとイメージトレーニングしていたのだが,実戦では,ゆっくり狙いを定めている暇などない。停止した瞬間に,相手の激しいタックルを食らうことになる。そのため,バトルは必然的に肉弾戦の様相を呈してきた(秘密基地が狭かったという事情もあるが)。

 すると,バトルは俄然熱気を増してきた。まず,ぶつかり合った瞬間に,「ダメージポイントガード」が激しく吹き飛ぶ(やっぱり意味はなかったようだ)。激しすぎて壊れたかと錯覚するほどだ。すると,当然,胸部のダメージポイントがむき出しになる。とにかく,滅茶苦茶にアームで押しまくれば,そのうちエネルギーが尽きるというわけだ。ただ,これは自分も同じ目に合う可能性もある“諸刃の剣”だ。

 また,運良く押し合いで勝負がつかなかったとしても,そのままの状態でいると,最終的に,どちらかが倒れることになる(倒れるか否かは,押し合っているときのポジショニングによる。相手の斜め45度くらいから押し込めれば,倒せる可能性が高い)。

 倒れたら最後。もう起きあがれない。倒れた瞬間に背中のダメージポイントをヒットする可能性もあるし,まだ息があったとしても,無抵抗のままやられるのを待つしかない。この状況に追い込まれると,スーパーロボットの脚部にもダメージポイントがあればよかったのに……と泣き言を言いたくなる。

必殺技!?(やらせ)

 ただ,こんな素人のような戦い方では,わざわざレビューをしても意味がない。もちろん,必殺技(?)も考案した。

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