News | 2002年1月25日 09:33 PM 更新 |
考案したといっても,実は戦いの最中に偶然あみ出したのだが,クランプハンドで相手のアームを掴んで,とにかく引っ張るのだ。上手くいけば,そのまま相手をダウンさせることが可能だ。
ただ,この技を繰り出すには,ある程度,相手の協力が必要だ。腕を捕まれたら抵抗しない,腕を掴みやすいように無闇に上半身を揺さぶったりしない……などである。要するに,実戦ではあり得ない戦法なのだが,見ていて面白いことは確かである。
しばらく戦っていると,戦闘にもだいぶ慣れてくる。最初はまったく当たらなかったBB弾も,とにかく打ちまくっていれば何発かはあたることが分かった。
それもそのはず,スーパーロボットの腕の位置が,ちょうど相手の胸部のあたりに照準が当たるように調整されてるではないか。なぜ気付かなかったのだろうか。この当たりから,戦闘パターンもバリエーションが生まれ,だんだんそれっぽくなってきた。
ここまでの戦績は3勝3敗である。お互い一歩も譲らず。ZDNNとモバイルチャンネルの今後の関係を考えると,このまま引き分けで終わらせても構わないのだが,そんな“ぬるい”ことでは読者が満足しないはずだ。なにしろ,まだ“階段落とし”という大技が出ていないではないか。
ただ,敢えて階段に近づこうとする物好きがいるわけもないので,当たり前と言えば当たり前。そこで,一方を階段の近くに置いた状態からバトルを開始することにした。もはや,転落シーンを見ないで勝負が決することはあり得ない。
緊張の最終決戦。1号機がピンチというシチュエーションでスタートだ。モバイル斉藤がためらいなく前進を始める。一瞬,反応が遅れた。不覚──。「もし,これでスーパーロボットが壊れたら始末書かな……」などと猛スピードで現実に引き戻される。調子に乗りすぎたことを後悔したりもした。
その瞬間だった。
こらえ切れずに1号機が転落! そして,勢い余って3号機も真っ逆さま……。ところが,スーパーロボットには傷一つついていない。何という強靱なボディなのだろう。無敵のスーパーロボットだ。これで始末書は書かなくても済みそうだ。
これにて,スーパーロボット大激戦は終了。
自慢ではないが,せこい戦い方だったにもかかわらず,かなり白熱してしまった。実戦経験を積めばもっと,戦略的な戦い方ができるに違いない(結局,バックパックのバッテリー抽出ボタンを押すという大技にもチャレンジできなかった……)。
また,ジオラマでも作って,SFアニメのようなシチュエーションで戦ってみれば,興奮度は今回の比ではないだろう。今後,タカラには,スーパーロボットユーザーを“幸せ”にする,いろんな仕掛けを期待したいものだ。
余談になるが,2月1日には東京・お台場の日本科学未来館で2足歩行ロボットによる格闘技大会が開催される。これまで,愛玩ロボットばかりが注目されてきたが,2002年は格闘ロボットが熱い視線を浴びそうな気配である。
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