News | 2002年3月11日 01:00 PM 更新 |
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新規格「DVD+R」に対応した内蔵型DVD+RW/+Rドライブ「MP5125A」 |
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CD-R+対応ディスクはデータ用とビデオ用がある。メディア容量は片面4.7Gバイト |
MP5125Aは,新規格のDVD+Rと従来のDVD+RWの両規格に対応した内蔵型のDVD+RW/+Rドライブ。DVD+R規格は,DVDフォーラムが標準化したコンシューマ向けライトワンス規格「DVD-R for General」の“DVD+RWアライアンス版”に相当する規格で,DVD-Rとほぼ同じ特性ながら,高い再生互換性や高速記録が特徴となっている。
記録型DVD規格には,DVD+RWのほかにDVD-RWとDVD-RAMとがあるが,その中でもDVD+RWは記録層などの物理的な構造をDVD-ROM互換とし,PC用だけでなく民生用DVDプレーヤーでも読み出しが行えるなど,高い再生互換性が特徴となっている。
ただしDVD+RW規格でも,DVD再生機能付きゲーム機(プレイステーション2など)一部の機器で再生ができないことがあった。
新規格のDVD+Rでは,メディアの記録層にはにDVD-R規格同様に色素が採用され,記録後にシングルレイヤのDVD-ROMとほぼ同じ特性が得られるように設計されているため,市販されているほとんどのDVDプレーヤーで読み出すことが可能となった。
「動画などのデータ保管やDVD-ROM/DVD-Videoの作成など,大部分の用途はDVD+RWで対応できるが,DVD+Rは,さらに高い互換性と手軽なメディア価格,そして追記型という特徴を生かして,配布用DVD作成や重要性の高いデータ保存に向いた規格」(同社)。
またMP5125Aは,DVD用とCD用それぞれのレーザーダイオード(LD)を1つのピックアップに搭載した「2LD・1レンズ方式」を採用し,DVD+RW/+RとCD-R/RWという2方式の書き込みを1ドライブで可能にした。
新開発LSIにより「記録型DVDでは最速」(同社)となる2.4倍速のDVD書き込みに対応。そのほかランダムアクセス(パケットライト)時のメディアフォーマットが約1分でできる「高速フォーマット」や,小容量のDVD-VideoやDVD-ROMを作成する場合にダミーデータ(約1Gバイト)を生成しないモードも用意するなど,DVD高速記録にこだわった機能が盛り込まれている。また,CD-RWドライブとしても,12倍速CD-R書き込み/10倍速CD-RW書き換え/32倍速CD-ROM/R/RW読み出しなど高速動作となっている。
同梱されるソフトウェアは,フロッピーやHDDと同様の操作性でDVD/CDに読み書きできるパケットライティングソフト「B's CLIP3.2」をはじめ,さまざまなフォーマットのDVD/CD-ROMが作成できるマスタリングソフト「B's Recorder GOLD3.2」,多機能なDVD-Videoオーサリングソフト「neoDVD standard v2.6」,アイコンのドラッグ&ドロップでDVD/CD-ROMが作成できる「Drag’nDropCD Ver.2」,ビデオ編集ソフト「WinProducer 2」,DVD-Videoプレーヤー「WinDVD3.2」,音楽プレーヤー「earjam Internet Music Player」など豊富なアプリケーションソフトを標準で添付する。また,自由に使用できるムービークリップ集も付いてくる。
主な仕様は,以下の通り。
モデル | MP5125A |
形式 | 内蔵型 |
インタフェース | ATAPI |
データバッファメモリ | 2Mバイト |
書き込み方式 | DVD+RW,DVD/+R,CD-R/RW |
書き込み/読み出し速度 | DVD記録:2.4倍,DVD再生:最大8倍速,CD記録:最大12倍速(CD-R)/最大10倍速(CD-RW),CD再生:最大32倍速 |
平均アクセスタイム | DVD:140ミリ秒,CD:120ミリ秒 |
ローディング方式 | トレーローディング |
対応OS | Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98SE/98/95(OSR2.0以降) |
実売予想価格 | 5万円弱 |
同(メディア) | 1000円前後(データ用/ビデオ用) |
発売時期 | 4月12日 |
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