News 2002年3月12日 08:27 PM 更新

コピーガード機能付きCD登場 エイベックスのサポート体制は万全?

コピーガード機能が搭載されたBoAの「Every Heartーミンナノキモチー」が発売された。レコードショップには対応マニュアルが配付され,消費者に対しては告知活動も行われているが……。

 3月12日,BoAのコピープロテクト機能付きCD「Every Heartーミンナノキモチー」が発売された。レコードショップに行ってみると,既に,残りわずか2枚になっている。このショップの店員によれば,「調子良く売れてますね」とのこと。コピーガード機能は,売れ行きにあまり影響をおよぼさないのだろうか?

 この店員に「もし,このCDが再生できなかったら,交換してもらえるんですか?」と聞くと,「PCやCD-R対応のプレーヤーで聴けなかった場合は,交換することはできません」と即答。レコードショップには,エイベックス/エイベックス・ディストリビューションから顧客対応マニュアルが配付されており,それに沿ったかたちで対応が行われている。

 わがままを言って,社内向けの対応マニュアルをちょっと拝見させてもらったのだが,非常に気になる部分があった。それは,「普通のCDプレーヤーで再生できなかった場合」の項目。そういった客からクレームが付いた場合には,店頭のチェック用プレーヤーで再生してみることになる。問題がなければ,再生できない責任はユーザー(の機器)にあるということになるらしいまた,検査機器で再生できなかった場合は,「コピープロテクト機能以外の問題の可能性あり。要交換」といったような指示が書かれていた。

 なぜ気になったかというと,詳細はこばやしゆたか氏の記事で触れるが,同氏が一般のオーディオ機器(CD-R対応ではない)で試したところ,ほとんどのCDプレーヤーで再生できたものの,パイオニアのCD/LDコンパチのプレーヤーでは再生できなかったという。こういったケースだと,店鋪のテストでも不具合と認められる可能性は極めて低い。エイベックスはどう対応するのだろうか?

 また,CDパッケージには「CD-R再生対応CDプレーヤーでは再生できない場合があります」「Windows OSで動作する圧縮音源再生ソフトウェアが収録されておりますが,これは,Windows OSを搭載したパーソナルコンピュータすべてで動作することを保証するものではありません」と断り書きしているにもかかわらず,この社内マニュアルには,再生に支障がある具体的なドライブ(を搭載したPC)やCDプレーヤーの製品名やメーカー名はまったく記されていなかった。


コピーガード機能付きCDであることは,CDの表面のシールに記されている。ちなみに,このシールは2枚重ねになっており,めくると,多少内容が違う告知文が出てくる。校正に手間どったことを伺わせる

 これらのプレーヤーで再生できなくても,交換には応じないのだから必要ないということかもしれないが,購入前に消費者に告知したほうが親切ではないだろうか?

 この点についてエイベックスでは,「店頭でコピーガードCDについて案内を行っている。消費者にとってベストな方法も検討しているが,現状では,問い合わせはサポートセンターに個別に行ってほしい」と説明している。


店鋪で配付される案内。このショップでは希望者に対し,案内の紙をコピーしてわたしていた

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[中村琢磨, ITmedia]

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