News:っぽいかもしれない 2002年3月28日 08:29 PM 更新

っぽいかもしれない:帰ってきたROBODEX。“かたよった”みどころ紹介(2)


 こういう球体のロボット。ふだんはぼーっところがってる。ときどき自分ですこし動いたりする。音を聞くとなんか反応する。手を近づけると赤外線センサーで感知して,そっちのほうに転がったりする。お腹が空くと(電池が空になりかけると),自分で充電ユニットのところに転がっていって自分で充電するらしい(Q.taro.mpg)。

 これもペットロボットなんだけど,AIBOとは全然タイプが違う。あっちは犬とかネコとか,人間と世界感を共有するやつら(ネコはちょっと微妙だが)だけど,こっちは熱帯魚とか虫とかと一緒で,彼らは彼らで勝手に生きているってタイプ*5。手をかざしたときに少し反応するくらいの関係*6

 最近の癒しブームにのって作ったようなものかと思ったら,これを作っている越山篤さんは大学時代から球体ロボットを研究しているんだそうだ。もう14年も。昨日今日のブームとは話が違うのである*7。まいりました。


 こっちはタカラのリモコン飛行船。もはや何がロボットだかよくわかんないんだけど,会場内をぷかぷか浮いている。いじらしてもらった。さいしょは操縦が思うようにいかないのだけど,でも,飛行船だから,急に落っこちたりはしない。慣れてくるとかなり自由に動けるようになる(リモコン電波到達距離は10メートル)。上下の動きはプロペラの向きを変えることで行なっているのだけど,いまどっちの向きをむいているかっていうのは本体を目で確認しないとわからない。これはちょっとやりにくいかも。

 カメラはつめないんですか? って真っ先に聞いちゃったけど,この商品は1グラム程度のものしかつめないんだって。でも,フックにひっかけて空中で落とすなんてことはできるようになってる。

 柄はGraf Zeppelinモデルと,岡本太郎モデルの二種類。無地はないんだって。ホワイトボードマーカあたりで*8,自分で好きな絵を書いてみたいと思うんだけどなぁ。4月14日に銀座博品館で先行発売なんだそうだ。ほしいかな。

そのほか


 イギリスはShadow Robot Companyから出場のロボット「The Shodow Biped」。木製フレームをつかって空気圧で動くタイプのロボット。なんにしても,これは美しい。このメータやソレノイドの配置はなんだか大英博物館的な匂いさえする。詳しい話を聞きそこねたのが残念。


 すでにニュースでも取り上げられている,「番龍」。番犬代わりに使えるロボット。ゆったり動いているけど,いざとなると走り出す……ってことはないんだって。この鋭角的なデザインから見るとすごく速そうなんだけど。そういえば,恐竜っていうよりバクにみえる。草食動物系だよね。

 侵入者があると目のところにあるカメラで撮影するんだそうだ。でも,カメラが目についているのってあたりまえすぎないか。わたしが侵入者なら目を合わせるのは避けると思うのだけど。わき腹とか,もっと変なところにカメラがあったほうが意表をつけないかしら。

 足の裏がボール状のもので地面と接しているのがちょっとかわいい。にくきゅうみたいにやわらかくなっているわけじゃないんだけど。


 ほとんど個人出場の「MAGDAN」。リモコンで動く二足歩行ロボット。ロボフェスタ神奈川の最後にも登場しておおっといわせたのだけど,また会えた。趣味的なデザインもすごいけど,とにかくこいつはよくあるく(magdan.mpg)。

 このブースの後には,先日のrobo-oneで3位になった毘夷零号機もいる。あのサイドステップがかわいいやつね(be0.mpg)。


 すでに有名になっているかもしれない。東京理科大学小林研究室のSAYA。顔の「表情」を研究するためのロボットなんだけど,首からしたがついた(うごくわけじゃない)。しかし,この衣装やポーズは誰の趣味なんだ。おもわず仰角撮影。

 このほかにもいろいろおもしろいのがある。おなじみ東京工業大学もざぶとんの意匠を新しくしたりとか,アーチ型の2足歩行とか出してきているんだけど,それは,また機会を改めて。


*5ハムテルのところのスナネズミもそうだね。
*6その意味でバンダイのハロとはコンセプトがまるっきり違う。
*7ブームのおかげで製品化しやすくなったってことはあるかな。
*8 すぐに消せるペンをおもいつくあたりが,自分の絵心のなさを現わしている。

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