News | 2002年4月2日 07:51 PM 更新 |
4月2日深夜0時頃,コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のWebサーバがアクセス集中によりダウンした。復旧したのは同日午前10時。10時間にわたって,ACCSのWebサイトはアクセス不能になった。
ACCSでは現在,昨晩のアクセス記録の解析を行っており,「悪意のあるユーザーによる攻撃だと判断された場合には,電子計算機損壊等業務妨害容疑で攻撃者を被疑者不詳のまま刑事告訴することもあり得る」(ACCS)としている。
ACCSは,「DoS攻撃を受けたかどうかはまだ断定できない」としているが,ACCSと因縁の関係にある2ちゃんねるの「ダウンロード板」(通称,ダウソ板)では,同時間帯,【聖戦】と題したスレッドが立ち,ACCSのWebサイトに対して「F5アタック」を仕掛けようという祭りが起きていた。同スレでは深夜0時頃,「F5アタックしている人は何人いますか?」「(F5キー)連打と押しっぱなしどっちがいいんですか?」などと異様な盛り上がりを見せていた。
このスレッドはすぐに削除されてしまったが,ダウソ板の「ACCS必死だな(藁) 」というスレッドには,今も「すぐ落ちたな」「あっけなかったな」「ACCS轟沈!!」などと勝利宣言する書き込みが存在する。こうした状況を見る限り,ACCSが祭りの参加者からDoS攻撃を受けた可能性は「非常に高い」(ACCS)ようだ。
2ちゃんねるでは以前,迷惑メール送信事業者に対して,DoS攻撃を仕掛けた実績があるが,その時はF5アタックを煽るのではなく,攻撃用スクリプトのURLが複数公開されていた。なお,【聖戦】スレッドではプロキシサーバを紹介していたにも関わらず,ACCSによればプロキシサーバを通さずにダイレクトにアタックをかけてきた“ツワモノ(?)”も少なくなかったという。
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