News | 2002年6月27日 10:25 PM 更新 |
マイクロソフトは6月26日、プロジェクトマネジメントソフト「Microsoft Project」シリーズの最新版「Microosft Project 2002」を発表した。Project 2002シリーズは、プロジェクトマネージャ向けの「同Project Standard 2002」、大規模プロジェクト管理用の「同Project Professional 2002」、ならびにWebベースの情報共有機能を提供する「同Project Server 2002」という構成。今回のバージョンアップにより、全社レベルでの複数のプロジェクトを統合的に管理できるようになった。7月26日より発売する。
プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの「期間」や「コスト」、ならびにプロジェクトに関わる「リソース(人・モノ)」を効率よく管理しようというもの(別記事参照)。Project 2002では、「シングルユーザー」「ワークグループ」「エンタープライズプロジェクトマネジメント」の3つのカテゴリーに向けてソリューションを提供する。
具体的には、ワークグループレベルでは、Project Standard 2002とProject Server 2002を組み合わせることで、Webベースの情報共有を行うことができる。グループメンバーがWebブラウザに作業の進捗状況を入力すると、プロジェクトマネージャの「Project Standard」にはアップデートされた情報がリアルタイムに反映されるようになっている。
また、Project Professional 2002とProject Server 2002を使うと、複数のワークグループを一括管理できるようになる。企業責任者にはブラウザベースのレポートが配信され、プロジェクトの進捗具合を常に把握することができる。「これによって上級管理者は、問題点の分析やシミュレーションが容易に行える」(マイクロソフト製品マーケティング本部オフィス製品部の田中紀光シニアプロダクトマネージャ)。さらに、ここにデータベースサーバの「SQL Server 2000」を追加すれば、プロジェクトの進行に必要な人材を抽出することや、プロジェクトの優先度に応じて人員の投入量を決めるといったことも可能になる。
Project 2002シリーズの価格はオープンプライスだが、実売はProject Standard 2002が7万4800円(1CAL付き)、Project Professional 2002が13万7000円、Project 2002 Serverが30万1000円(5CAL付き)。
また、マイクロソフトではKPMGコンサルティングと協業し、Project 2002を利用したプロジェクト管理のソリューションを提供する。マイクロソフトによれば、「プロジェクト管理の分野でパートナー企業と本格的に協業するのは日本で初めて」だという。また、既に、半導体・電源機器メーカーのサンケン電気、ならびに富士総合研究所がProject 2002の導入を決定している。
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[中村琢磨, ITmedia]
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