News 2002年7月10日 08:26 PM 更新

日本科学未来館のシンボル、“映像地球儀”がグレードアップ

7月10日で開館1周年を迎えた日本科学未来館。シンボルマークの「Geo-Cosmos」が大幅に機能アップした

 東京・お台場にある「日本科学未来館」のシンボルマーク、「Geo-Cosmos」が、新しくなった。

 Geo-Cosmosは、200万分の1スケール(直径6.5メートル)の“映像地球儀”。3715枚のLEDパネルから構成されるこの球体ディスプレイは、米航空宇宙局(NASA)を経由して宇宙衛星からデータを受信し、刻々と変化する地球の姿を映し出されている。このデータが、7月10日からは、1時間ごとに更新されるようになった(従来は3時間ごと)。「ほぼリアルタイムに近いかたちで地球を眺めることができるようになった」(日本科学未来館)。

 さらに、新規コンテンツも追加。従来の「地球上の雲の画像」や「一酸化炭素濃度」に加え、「地球温暖化シミュレーション」「海表面温度」「地表面温度」を表示できるようになった。地球温暖化シミュレーションでは、国立環境研究所の研究データを使用。1890年〜2100年までの地上2メートルにおける気温を、1年あたり6枚の画像にしてアニメーション表示している。また、Geo-Cosmosに地球の映像だけでなく、火星や木星、月など太陽系の惑星・衛星を映し出せるようにもなった。


地球温暖化シミュレーションのもよう。左から2020年、2050年、2080年の映像。赤い部分の面積が急激に広がっているのが分かる


左は地表面温度の映像。地球表面からの放射エネルギーの放出を測定したものだ。地表面温度は、降雨量パターンや雲の形態、水の蒸発比率などに影響する。中央が木星、右が火星。「Geo-Cosmosコントローラ」に入力した言葉を球体上に表示することもできる

 このほか、来場者が自らGeo-Cosmosを操作できるというインタラクティブ機能が用意された。Geo-Cosmosの近くに設置された「Geo-Cosmosコントローラ」を使って、球体に写し出される映像を選択したり、トラックボールでその映像をグリグリ回してみることができるというもの。好きな惑星を意のままに操れば、まるで宇宙の支配者になったかのような気分が味わえそうだ(デスラー総統のガミラス星はないのかな……)。

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[中村琢磨, ITmedia]

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