News 2002年7月29日 10:37 PM 更新

10月1日からゲームソフトは「年齢別」

このゲームは「18歳以上向け」……。社会的倫理基準に基づきゲームの内容表現を評価する団体「CERO」が活動を開始する。10月1日から、家庭用ゲーム機用ソフトは「年齢別」に

 今年10月1日より、家庭用ゲーム機用ソフトには、「CERO」(Computer Entertainment Rating Organization:コンピュータエンターテインメントレーティング機構」の認証マークが入ることになる。CEROでは、ゲームの内容表現について「社会的倫理水準」に基づいて区分。年齢別に、「全年齢対象」「12歳以上向け」「15歳以上向け」「18歳以上向け」と分類し、購入時にゲームの内容表現について消費者が判断できるようにする。なお、以上の区分に当てはまらないものは「発売禁止」とうことになる。

 CEROは、社団法人コンピュータエンタテインメントソフトウェア協会(CESA)が設立した任意団体。CESAでは4年前より、ゲームソフトメーカーに対して極度に過激な暴力や性表現を自粛するよう求めてきたが、「ゲーム機の高性能化、ゲーム内容の多様化などの要因により、従来の規制の見直しが必要になった」(CESA)ため、ゲームの区分だけを行う独立機構としてCEROを設立。取り組みを強化することにした。

 CEROの認定マークを受けることは、ゲームソフトメーカーの義務ではない。CEROへの依頼は自主的な判断に委ねられているが、CEROによれば、「今後、認定マークがないとゲームを発売できないようになるかもしれない」という。「運用開始当初は、マークがあるものとないものが混在するだろうが、年末から2003年にかけては、ほとんどのソフトに認定マークが入ることになるはず」(CERO)。

 CEROが目指すのは、米国のゲームソフトレーティング団体の「ESRB」(Entertainment Software Rating Board)。同団体では、「EARLY CHILDHOOD」「TEEN」などとゲームソフトを分類している。「ESRBは流通業界と協力し、認定マークがないソフトは発売できないようになっている。国内でも同様の効果があるものとして普及させていきたい」(CERO)。

 ただ、レーティングの導入によって、「15歳以上向け」と評価されているゲームを、小学生が購入できなくなることはない。これはあくまで「購入時の目安」(CERO)となるもので、購入後に消費者と販売店/ソフトメーカーの間で、「小学生には過激すぎる」などと表現内容についてトラブルが発生しないようにするのが目的である。

 CEROに審査を依頼する際は、ゲームの表現内容について記入する「問診票」や映像ビデオを提出。審査が終了すると、ソフトメーカーには「審査結果通知書」ならびに「結果同意書」が送付される。ここで、希望の年齢区分と違っていた場合は、再審査をCEROに申し込むことが可能だ。ただし、発売禁止の評価を受けたソフトを認定マークなしで発売しようとしても、「ハードメーカーに敬遠されるだろう」(CERO)。

 しかしながら、提出したゲームがどの年齢区分になるのか、明確なボーダーラインがあるわけではない。CEROの「表現種類及び表現度合一覧表」には、「性表現系」(キス、男女間の抱擁、排せつなど)、「暴力表現系」(出血描写、死体描写など)、「反社会的行為描写」(犯罪助長描写、虐待行為など)が挙げられているが、「実際には個々のゲームについて判断することになる」と説明する。「例えば、キスシーンがあるからといって、単純に15歳以上などと決めることはできない。実際に運用を開始すれば、判断基準をゲームソフトメーカーに感じてもらえるだろう」(CERO)。

 ただし、CEROによれば「18禁の性表現」(これは、一般的に使われている「18禁」の意味。つまり、「18歳以上向けのゲーム」というのは、PC向けの18禁アダルトゲームと同じということにはならない)ならびに「過激な反社会的描写」については、即刻、発売禁止の判断を下すという。


審査の際に提出する「問診票(案)」では、「性表現(下着の露出)がある・ない」など、27項目について回答を求めている

 なお、CEROの審査は有料。料金は、正会員(入会金20万円、年会費10万円が必要)は1作品につき7万円、正会員以外は1作品につき20万円となっている。「CEROは特定の会社や団体に依存することなく、民意主導型で運営していくため、必要な経費は審査料、ならびに会費でまかなう」(CERO)。

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▼ ゲームの年齢区分を審査する任意団体設

関連リンク
▼ 社団法人コンピュータエンタテインメント協会

[中村琢磨, ITmedia]

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