News:ニュース速報 | 2002年8月2日 07:07 PM 更新 |
情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンターは8月2日、7月のウイルス届け出情報をまとめた。Frethem亜種が被害を広げ、同ウイルスの届け出は発見後3日間で200件を超えた。
7月の届出件数は1781件。前月の1965件よりも減少したが、Klezの届出件数が1074件と依然としてワースト1位だった。
さらに7月12日にFrethem亜種が出現(7月15日の記事参照)し、合計315件の届け出があった。IPAによると、新種ウイルスが初めて報告された月に届出件数が300を越えるのは2002年になって初めてという。
実害率は前月の6.4%から9.7%に上昇。特にFrethemの実害率は22.9%と高水準だった。
同ウイルスが被害を拡大させたのは、6月に発見されたFrethemの原種(6月13日の記事参照)は日本語環境では動作しなかったが、亜種が日本語環境に“対応”したためだ。
またウイルス対策ベンダーの定義ファイル更新を上回るスピードで広まったことに加え、ユーザーの多いメーリングリスト宛てにウイルスメールが送信されたケースも被害を拡大させたとしている。
IPAでは、アンチウイルスソフトはウイルス対策に有効だが、新種や亜種が出現した直後には発見できないケースもあるとして、「添付ファイルを安易に開かない」というウイルス対策の基本を守るようユーザーに警告している。
またInternet ExplorerやOutlook Expressのユーザーは、修正パッチのインストールやバージョンアップでセキュリティホールを解決するよう呼び掛けている。
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