News:ニュース速報 2002年8月22日 05:48 PM 更新

富士通がスカラー型スパコンを発表

富士通は8月22日、同社としては初めてのスカラー型スーパーコンピュータ「PRIMEPOWER HPC2500」を発表した。理論ピーク性能と拡張性で世界最高の性能を持つという

 富士通は8月22日、同社としては初めてのスカラー型スーパーコンピュータ「PRIMEPOWER HPC2500」を発表した。理論ピーク性能と拡張性で世界最高の性能を持つという。


 SPARC64 V/1.3GHzとSolarisを採用。最大で128プロセッサ×128ノード(1万6384プロセッサ)にまで拡張でき、理論ピーク性能は85.1T(テラ)FLOPSとしている。同社のベクター型スパコン「VPP5000」シリーズと比較すると、1ノード当たり約70倍、最大構成で約17倍の性能を持つ。

 自動車の衝突解析計算では、VPP5000シリーズで約8.2時間かかる計算を、新製品では約1.1時間と7分の1に短縮できるという。またポストゲノム創薬向けたんぱく質フォールディング計算では、約1年必要だった計算時間を約1.5カ月にできるとしている。

 富士通は1976年にベクター型スパコンを提供、累計販売台数で世界2位の実績を持つ。だが汎用プロセッサで安価に構成できるスカラー型への転換を決め、今年3月にベクター型の開発停止を表明していた。

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