News | 2002年10月1日 09:49 PM 更新 |
CEATEC JAPAN 2002で波長405ナノメートルの青紫色レーザーを採用した次世代光ディスクレコーダまたはプレーヤーの試作機を展示していたのは、全部で6社。Blu-ray Disc陣営がソニー、Philips、松下、パイオニア、ビクターの5社。それに次世代DVDの規格策定を急ぐ東芝である。いずれの製品も、記録または再生のデモを行っている。
中でも、ソニーの展示している試作機は、記録/再生両方が行えるだけでなく、カット編集などの機能も搭載した本格的なものだ。BSデジタル放送をダイレクトに記録できる「DRモード(ダイレクトレコーディングモード)」とアナログ放送/デジタル放送の両方で使用できる「HR」「SR」「LR」の合計4種類の記録モードを搭載している。
各モードのビットレートは不明だが、HR/SR/LRの各モードでデジタル放送を記録する場合は、再エンコードが行われるように設計され、最も長時間記録できるLRモードでは、10時間以上の映像を記録できるという。計算上では、LRモードでも8Mbps近くのビットレートで映像の記録を行っていることになる。
また、ソニーの試作機ではメディアの出し入れなどのデモも行われている。メディアのマウントは15秒から20秒ぐらい。現行のDVDレコーダと比較すると、ほぼ同じかちょっと遅めといった感じだ。日本語の再生用メニューも準備されており、製品化一歩手前ぐらいまで来ているというような印象すらあるほどだった。
松下電器産業ブースでは、同社の開発した50Gバイトの容量をもつ2層メディアとそれに対応したレコーダの試作機の記録/再生デモが行われている。ただし、この試作機は、ソニーの試作機ほど実際の製品に近いものではなく、録画はできるが、編集機能などは搭載されていない。
同社によると使用しているレーザーは日亜化学製のもので、同社の開発したSHGレーザーは採用していないという。SHGレーザーは、今回の試作機では使用されていないが、鋭意開発中とのことだった。
また、展示されていたメディアは、カートリッジの上(レーベル面)が開け広げとなっており、記録面のみを保護するというタイプのものだった。Blu-ray Discでは、カートリッジは、記録面の保護をしていればよく、レーベル面までは、保護する必要がないからということのようだ。
[北川達也, ITmedia]
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