News 2002年10月1日 11:59 PM 更新

CEATECの見どころをチェック――「デジカメ&メモリカード関連」編(1/2)

コンシューマ向けの製品や最新技術が集まる「ホーム&パーソナル」「ネットワーク・ソサエティー」ゾーンの見どころの中から、デジカメ&メモリカード関連を紹介しよう

 完成品から部品のひとつひとつまで、IT分野のあらゆる最先端技術・製品が集結する日本最大のIT関連展示会「CEATEC JAPAN 2002」。中でもコンシューマ向けの製品や最新技術が見られるホール1-3の「ホーム&パーソナル」「ネットワーク・ソサエティー」ゾーンは、毎年多くの来場者が訪れる人気スポットだ。この注目エリアを中心に、CEATECの見どころを紹介したい。まずは、デジカメ&メモリカード関連をチェックしよう。


毎年多くの来場者が訪れる「ホーム&パーソナル」「ネットワーク・ソサエティー」ゾーン

 毎年、CEATECでは最新技術・製品を披露する松下電器産業。今年の同社ブースでは、DVD-RAMドライブ搭載の「AVCサーバ」やHTMLブラウザを付加した「ネットワーク・タウ」など、ホームネットワークをテーマにした参考出展が来場者の注目を集めていた(別記事を参照)。


注目のAVCサーバ

 これらホームネットワーク機器とともに、同社がテーマとする“ユビキタスネットワーク”に欠かせないのが「SDメモリーカード」だ。近年、同社のCEATECブースでは、SDメモリーカードやその応用製品を紹介したコーナー「SDワールド」を展開しているが、今年もさまざまな注目製品が登場した。


SDメモリーカードやその応用製品を紹介した「SDワールド」

 メモリカードといってまず頭に浮かぶのがデジカメ。今回は、先日ドイツで開催された世界最大のカメラショー「フォトキナ」で出展していた2モデルが参考出品していた。スペックなど詳細は公開されず、担当者に聞いても一切教えてもらえなかったが、1台はひと目でDMC-F7の後継機と分かるモデル。「300万画素で光学3倍ズームになったのですよね」と質問すると、ニヤリと表情で答えてくれた。


ひと目でDMC-F7の後継機と分かるモデル。高解像度化で年内発表か?

 もう1台はやけに大きなレンズが特徴の一眼レフっぽいモデル。「明るそうなレンズですね」と尋ねると「ズームもすごいですよ」と担当者。「手ブレ補正機能付き光学12倍ズームを搭載したヤツですね」と聞くと、またもやニヤリ。「近いうちに発表しますので、それまで楽しみにしててください」(担当者)。


手ブレ補正機能付き光学12倍ズーム機と思われる一眼レフっぽいモデル

 SDメモリーカード関連製品では、SDモバイルプリンタ「SV-P20」が参考出品されていた。これは今年1月に発売したSV-P10の後継機。1.5型液晶ディスプレイを新たに装備し、画面を見ながら印刷が行えるほか、用紙が名刺サイズに大きくなった。


SDモバイルプリンタ「SV-P20」

 また、SDメモリーカードのデジカメ画像をPCを使わずに保存できる「SD Media Storage」も参考出品。108×73×26ミリで約250グラムの手のひらサイズに東芝のHDDカード「モバイルディスク」とSDメモリーカードスロットを搭載し、TV画面で保存・閲覧・簡易編集といった操作が行える。


PCレスでSDメモリーカードのデジカメ画像を保存できる「SD Media Storage」

 また、2003年10月頃の発売を目指している1Gバイトタイプの試作品が紹介されていた。SDメモリーカードのデータ転送速度は、128Mバイト以下が2Mバイト/秒、256/512Mバイトが10Mバイト/秒と、大容量化とともにデータ転送の高速化も図られているが、1Gバイトでは20Mバイト/秒とさらに速くなる。ブースではコンパクトフラッシュとの転送速度の違いをデモでアピールしていた。


SDメモリーカードとコンパクトフラッシュとの転送速度の違いをデモでアピール

 SDメモリーカードに対抗する小型メディアといえば「メモリースティック」。国内外の60社を超える賛同企業が参加した「メモリースティックパビリオン」が、昨年に引き続きCEATECに登場した。


メモリースティックパビリオン

 ここで来場者の注目を集めていたのが、昨日発表されたチョロQ型小型携帯音楽プレーヤー「M(ミュージック)チョロQ」だ。

[西坂真人, ITmedia]

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