News 2002年10月1日 00:49 AM 更新

CEATECの見どころをチェック――「デジカメ&メモリカード関連」編(2/2)


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 記録メディアに小型メモリースティック仕様のDuoを採用することで約50(長さ)×30(幅)×30(高さ)ミリ、重さ約50グラムと、まさにチョロQサイズを実現している。


チョロQ型小型携帯音楽プレーヤー「M(ミュージック)チョロQ」

 本体底面に「再生」「録音」といった操作ボタンを装備し、ヘッドフォン/ACアダプタ端子のほか光デジタル入力端子も搭載。MチョロQ本体のみで高音質の録音を楽しめる。


ジッポライタ型などさまざまなバリエーションを検討中

 チョロQ型のほか、ジッポライタ型やピンバッチ型、動物の口にDuoを差し込むタイプなど、さまざまなバリエーションを検討中という。第1弾のチョロQ型は来年2月から発売する予定だ。

メモリカードを使わないデジカメ?

 メモリースティックもSDメモリーカードも、他のメモリカードをもまったく使わずに撮影できるデジカメの試作機を、三洋電機ブースで見つけた。

 「ネットデジカメ」と名付けられたこのプロトタイプは、同社の動画デジカメ旧タイプ(DSC-SX560)のファームウェアに変更を加え、メモリカードスロットをCFタイプの無線LANカードに対応させ、ワイヤレスでPCやネット上の電子アルバムに画像を転送するというもの。撮影した瞬間に無線LAN経由で画像が送信されるため、デジカメ本体にメモリカードは必要なくなるというわけだ。


三洋電機の「ネットデジカメ」は、無線LANで画像を転送

 ホットスポットなど無線LAN環境がある場所ならば、PCを使わなくても公衆無線LANサービスを使ったネットアクセスが可能。無線電波が届く範囲にある無線LAN対応PCとならば、インターネット網を介さずにピア・ツー・ピアでPCに画像を送信できる。今回のプロトタイプが旧機種のファームウェアの書き換えだけで対応できたことからも分かるように、すぐに実用化可能な技術でコストアップの心配もないという。

 将来、あらゆる場所に無線LANアクセス環境が整えば、メモリカードの容量を心配せずに何枚でも撮影できる最強のデジカメが誕生するわけだが、課題はバッテリの消費が多い点。メモリカードを使った通常の利用時に比べて3-4割ほど動作時間が短くなるという。「低消費電力の無線LANカードを利用するか、本体に無線システムを内蔵してしまうか、現在検討中。画像の即時性が求められる報道分野や工事現場などでの利用を見込んでいる」(同社)。

関連リンク
▼ 特集:CEATEC JAPAN 2002

[西坂真人, ITmedia]

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