News 2002年10月10日 11:59 PM 更新

NEC版“VAIO W”?――開発表明された今冬登場予定のNECニューモデル

NECが、10月10日に行った個人向けノートPCの発表会で、今年の年末商戦に市場投入予定の新規開発商品を紹介。ソニーのVAIO Wを思わせる液晶一体型のデスクトップタイプだ

 NECは、10月10日に行った個人向けノートPCの発表会で、今年の年末商戦に投入予定という新規開発商品の試作機を紹介した。


年末商戦に登場予定の新規開発商品

 同社が開発中のPCは、ソニーのVAIO Wを思わせる液晶一体型のデスクトップタイプ。VALUESTARのファミリー向け商品に位置付けられる。液晶ディスプレイは、VALUESTAR Fの上位モデルなどに採用されている17型ワイド(高輝度TFT液晶)で、解像度はWXGA(1280×768ピクセル)。

 注目は、同社が開発した液晶パネル表面全体から音が発生する「SoundVu(サウンド・ビュー)システム」が採用されている点だ。「視点と同じ場所から音が発生するため、画像と音とが融合した臨場感ある映像が楽しめる」(同社)。


液晶パネル表面全体から音が発生する「SoundVu(サウンド・ビュー)システム」を採用

 台座部分正面には、電源や輝度調整ボタンのほか、「VISUAL」「NIGHT MODE」という2つのボタンが用意されている。VISUALボタンは、以前から同社のTV機能搭載PCの専用液晶ディスプレイに付いているもので、TVやDVDを視聴する時にワンボタンで明るくクリアな映像に切り替えられるもの。NIGHT MODEが謎だが、同社によると「読んで字のごとく、夜にPCを使う時に押すボタン」だという。それを押すことによってどうなるかは教えてもらえなかった。


謎の「NIGHT MODE」ボタン

 ボタン類の下には、光ディスク挿入部とSDメモリーカードスロットが装備されている。光ディスクドライブは、「たぶん、CD-R/RWとDVD-ROMのコンボドライブになる」(同社)とのこと。SDメモリーカードスロットの横には、赤外線受光部がある。VAIO Wではキーボードが一体になっているが、NECの新PCは赤外線によるワイヤレスキーボードを採用するらしい。


ボタン類の下には、光ディスク挿入部とSDメモリーカードスロット、ワイヤレスキーボード用赤外線受光部

 台座部分の右側面には、USBポート(USB 2.0対応らしい)が2基と、IEEE1394ポート/光デジタルオーディオ(S/PDIF)出力端子が各1基、音声入出力/ヘッドフォン/マイク端子などが並ぶ。左側面には、USBポートを2基装備。液晶パネル右側には、PCカードスロットを2基備える。


本体右側には、各種スロット/端子が並ぶ

 台座部分の背面には、モデム、LANポート、S映像/コンポジット/音声入力端子、VHF/UHFのアンテナ端子が用意されている。担当者によると、ハードウェアMPEG2リアルタイムエンコーダ搭載TVボードも内蔵しているとのことなので、スペック的にはVALUESTAR Tに近いものになっている。


本体背面

 「クリスマス商戦に間に合わせるために、現在急ピッチで開発を進めている。来週のWPC EXPO 2002で一般ユーザーにも試作機を公開する予定」(同社)。

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[西坂真人, ITmedia]

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