News | 2002年11月19日 09:09 PM 更新 |
今年のCOMDEX/Fallは、昨年の9.11同時多発テロの影響をなお引きずっていることもあり、かつてのにぎやかさは戻っていなかった。
以前であれば(もう何年も前の話だが)街全体がCOMDEX一色に染まり、ラスベガスのマッカラン空港を降り立った時からその雰囲気が伝わったものだが、今年は全くわからない。タクシーの運転手にコンベンションセンターに行くように告げると、開口一番「小さなショウになってしまった」と嘆いていた。
会場のラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)に到着し、レジストレーションを済ます。これもかつては数十分も列を作ったものだが、今では開演直前に行っても実にスムーズ。その点では快適だが、こうなるとあの行列も懐かしくなる。
無料ホットスポットサービスも
それでも会場内は、初日ということもあり、それなりに混雑していた。とはいえ、かなり余裕で歩くことができる。やはり入場者数は減っているのだろう。もっとも、LVCCが拡張されたこともあり、比較的通路が広くなっている。そのせいもあるかもしれない。
例年であれば、メインエントランスには、フリーインターネットのコーナーとして、パソコンがずらりと並べられているコーナーがあったのだが、今年の会場では、それが激減している。代わりに登場したのが、無線LANによる無料ホットスポットのサービスだ。今回のスポンサーは、米国でホットスポットサービスを行うSymbol社で、プレスルームを含む、エントランス数個所でサービスを行っていた。
運用は簡単で、SSIDをSYMBOLとし、暗号をオフに設定するだけだ。ただし、この後Webブラウザを開き、Symbolのサイトが表示されるので、ここでCOMDEXのレジストカードの下6桁の数字を入れる。すると、以後は通常の無線LANと同じように使用できる。
しかし、困ったことに、われわれメディア関係者のレジストカードの下6桁が“MH”で始まるため、ログインができない。プレスルームには、ヘルプデスクの担当もいるのだが、最初に試したのがメインエントランスであったために、なかなか接続できずにいた。結局、通りかかった一般客のカード番号を見せてもらい、それでログイン。以後は、切断接続を何度繰り返しても、嘘のように簡単に接続できてしまった。ここでもメディア関係者受難のCOMDEXだったわけだ。
PocketPCに興味を持つのはどんな人?
セントラルホールに入ると、最初にあるのは指定席とも言えるMicrosoftのブース。本来であれば、メインステージが大勢の人でいっぱいになるところだが、今年は特にこれといった目玉がなく、各製品の個別ブースでの説明が中心になっていた。
[清水隆夫&山口哲, ITmedia]
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