News 2002年12月13日 08:49 PM 更新

速攻レビュー
松下の記録型DVDドライブ「LF-D521JD」――台湾製メディアも“ほぼ”2倍速記録可能

年末を向かえ盛り上がる記録型DVDドライブ市場。注目の新製品、松下電器産業の「LF-D512JD」のサンプルドライブを入手したので、その実力を試してみた

 松下電器産業が発売する「LF-D521JD」の最大の特徴は、DVD-RAM/R/RWの3種類の規格に対応した「DVD-Multi」対応ドライブであること。DVD-Multi対応ドライブは、日立LGデータストレージが「GMA-4020B」という製品を出荷しており、この製品は2番目に登場する製品ということになる。

 スペックは、記録がDVD-RAMが2倍速、DVD-Rが2倍速、DVD-RWが1倍速、CD-Rが12倍速、CD-RWが8倍速。読み出しはDVD-ROMが最大12倍速、DVD-R/RWが最大6倍速、CD-ROM/Rが最大32倍速、CD-RWが24倍速。スペック的には日立LGのGMA-4020Bとほぼ同等だ。

 ただ、GMA-4020Bとの大きな違いとして、「カートリッジ」に収められたDVD-RAMメディア(通称、殻付き)をサポートしていることがある。DVD-RAMメディアは、裸メディアだけでなく、カートリッジ付きのメディアも流通量が多い。裸メディアと殻付きの両方を使えるこの製品を待っていたというユーザーも多いはずだ。


カートリッジ付きDVD-RAMメディアもサポートしたDVD-Multi対応ドライブ「LFD-521JD」

 また、この製品の特徴としてもう1つあげておく必要があるのが、DVD-RAMメディアの「ベリファイレス記録」のサポートである。この機能は、付属のライティングソフト「B's Recorder GOLD」を使用して、DVD-RAMメディアに記録を行う場合にのみ使えるものだ(注:以下の部分、松下電器産業からのご指摘により、一部記事内容を修正しました)。

 ベリファイレス記録は、通常のデータ記録時にベリファイを行わないベリファイレスライトとAVライトの2種類がある。AVライトは、その名称が示すように民生用のDVDレコーダなどの“AV機器”で使用するための記録モードだ。AV機器では、信頼性の高い記録を実現するよりも、リアルタイムにデータを記録/再生できるという点にポイントが置かれることが多い。これらの記録モードは、そういった需要に応えるため、以前から同社のDVD-RAMドライブで用意されていたものである。

 これらを使うと、DVD-RAMで一般的に行われている記録後のベリファイ処理をスキップさせ、本来の記録スピードと同じ時間で処理を終えることができる。DVD-RAMでは、2倍速でデータの記録が行われているが、ベリファイ処理があったため、実時間では1倍速相当だった。ベリファイ処理をスキップすれば、記録スピードと同じ2倍速で処理できるわけだ。

 AVライトモードは、これまでDVD-RAM/Rレコーダや同社の開発したDVD-Video Recording Format(DVD-VRF)対応ソフト「DVD-MovieAlbum」など、一部の機器やソフトでしか使われていなかったが、新たにほぼ同等の機能を実現できるベリファイレスライトをB's Recoder GOLDでも使用できるようになった。もちろん、DVD-RAMメディアをOS上から使用する場合は、従来どおり、ベリファイ処理を行う記録モードが使用される。

 DVD-RAMメディアを使用する時は、スピードを優先させたい場合にB's Recorder GOLD、信頼性を追求したいときはOSからと、好みに応じて双方をユーザーが切り替えて使うことができるわけである。


B's Recorder GOLDを使用すればDVD-RAMメディアにベリファイレスで記録できる。また、ベリファイレス記録は、書き込み設定で「ベリファイ」をオフに設定するだけでよい

なお、勘違いしないでほしいのは、ベリファイレスライトモードを使用したからといって、DVD-RAMメディアの信頼性が大きく下がるわけではないことだ。DVD-RAMは、ベリファイレスでも記録中にアドレスエラーや制御エラーの検出が行え、交替処理を行うことができる。このため、ベリファイ処理をスキップしても、信頼性が大きく低下することはない。

台湾メディアの多くも2倍速記録が可能

 LF-D521JDでは、新たに記録速度に対する最適記録条件をディスクごとに学習する「最適記録学習方式」という機能が導入された。同社では、これによる記録品質の向上をうたっており、メディアサポートも充実(これはこの製品がリリースまで時間がかかった原因の1つといわれている)。

 筆者がテストしてみたところ、1倍記録になったのは、SuperX(Princo)製のDVD-Rメディアのみで、台湾の主要メーカー製のDVD-Rメディアのほとんどで「2倍速記録」が行えた。

 なお、DVD CATSなどの測定器を使用して記録品質のチェックを行ったわけではないが、、B's Recorder GOLDのコンペア機能を使用し、記録後に訂正不能エラーがないか確認したところ、「Mr.DATA製」のDVD-Rメディア以外は、すべて問題がなかった。Mr.DATA製のDVD-Rメディアは、2倍速記録を行ったものでエラーが発生しているので、購入時には、注意した方がよいかもしれない。

  • 台湾メディア記録速度チェック

メーカー名記録速度
Ritek2x
SmartBuy(ProDisc)2x
SuperX(Princo)1x
Radius2x
LeadData2x
Mr.DATA(CMC)2x(*1)
(*1)エラー発生

SuperXを除くすべてのメディアで2倍速記録が行えた。ただし、Mr.Data製メディアでは、エラーが出ている

 最近は、安価な台湾製DVD-Rメディアが流通するようになり、メディアの価格という意味では、DVD-Rはずいぶんと身近になってきている。LF-D521JDでは、安価な台湾メディアの多くで2倍速記録をサポートし、DVD-RAMメディアのベリファイレス記録のサポートなど、便利な機能もある。DVD-VRFに対応したソフト「DVD-MovieAlbum」も付属しているので、特に同社製DVD-RAM/Rレコーダを使用しているユーザーにとってはお勧めの製品と言えるだろう。

関連記事
▼ 松下、DVD Multiドライブ発表

[北川達也, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



Special

- PR -

Special

- PR -