News 2003年2月27日 11:31 PM 更新

GeForce FXいよいよ秒読み――FX5800“店頭デモ”スタート

MSIのGeForce FX搭載グラフィックスカードの店頭デモが、27日の夕方から秋葉原で急きょ始まった

 先週、製品発表と発売時期の予告があったエム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン(以下MSI)のGeForce FX搭載グラフィックスカード上位機種「FX5800 Ultra-TD8X」の店頭デモが27日夕方から急きょ始まった。

 通常、この手の新製品デモは“ツクモにT・ZONE、ドスパラ、Feith”といったところが定番だが、今回のデモはなんとソフマップ1号館「デジタル・パソコン館」の6Fで行われている。


ソフマップ1号館「デジタル・パソコン館」で行われている「FX5800 Ultra-TD8X」の店頭デモ

 先週のMSI予告では「2月末に発売予定」となっていたので、いよいよ明日から店頭に製品が並ぶのか? と思いきや、MSIにこの日届いたのは店頭デモ用のこの1枚だけ。28日から一気に店頭に登場してユーザーがガンガン購入するのは、ちょっと難しい状況らしい。この店頭デモも、秋葉原のパーツショップを順番に巡っていく。MSIによると、ソフマップ一号館6Fの店頭デモは28日の午前中までで、以後の予定は以下のようになっている。

日付店名
2/28DOS/Vパラダイス本店
3/1TSUKUMO eX.
3/2TWOTOP秋葉原本店
3/3T・ZONE PC DIY SHOP

 来週の3/3まで店頭デモキャラバンが続く予定になっているところを見ると、製品の発売はこの週末でなく、来週以降になる可能性が高いようだ。

 BGMが流れている店内では、気になるFX Flowの音はほとんどかき消されてしまっている。それでも耳を近づけてCPUファンと聞き比べると、「ぶーん」と同じぐらいの「低音の迫力」が伝わってくる。発熱もかなりのもので、むき出しになっているヒートシンクに触れると、本当に火傷をする可能性もあるそうだ。


ファンの音は耳を近づけるとようやく聞こえるが、店内ではBGMが鳴り響いているのでほとんど聞こえてこない


FXFlowにはアクリルのカバーがかけられているが、むき出しのヒートシンクはかなり熱くなるので「注意」だそうだ。実際、グラフィックカードに手をかざすだけで「熱気」が伝わってくる

 デモではいろいろなベンチマークを流す予定だが、筆者が見られたのは、なにかと物議をかもしだしている「3DMark 03」のデモだった。Game1からGame2まではサクサクと描画していたものの、問題のPixel Shader 1.4が動作しているGame4になるといきなりカクカクとしたフレームレートに。「うーむ、やはりPixel Shader 1.4は鬼門なのか」と思っていたら、なぜかGame3もカクカクに。どうやら最高解像度で動作させていたらしく、慌てて解像度を下げる一幕も。その後は問題なく動作してた。


動作していたデモは「あの」3DMark03。なかなか勇気あるコーディネートだ

 デモで動作しているシステムは、Pentium 4/3.06GHzにIntel E7205実装のGNB Max2で構成されている。注意深いユーザーなら気が付いたかもしれないが、実はGNB-Max2もこれから発売される予定の最新マザー。Intel E7205搭載では初めて実現した4層基板が特徴だ。MSIによるとパフォーマンスもGNB Maxより向上しているらしい。こちらの発売は3月中旬発売の予定だ。


さりげなく展示されているGNB Max2。初めて4層基板を採用したIntel E7205搭載マザーということで、実は非常に注目すべきサンプルなのだ。実装チップや設定項目、DIMM、PCIスロットの数などカタログスペック的な部分は現行のGNB Max-FISRと同じ。ただ、巨大なFX5800 Ultra-TD8Xを挿すと、PCIスロットが少なく見えてしまう。いや、実際使えるスロットが減ってしまうわけだが

関連リンク
▼ エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン

関連記事
▼ GeForce FX搭載カード、最大の不安は“供給量”
▼ MSI製GeForce FXカードは2月末発売
▼ MSI、GeForce FXカードを発表

[長浜和也, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.