News 2003年3月12日 07:12 PM 更新

Centrino搭載ノート、各社の製品コンセプト
メインマシンとしても使えるモバイルを――NEC「LaVie M」(2/2)


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 ただし、この両面実装ができる裏には「LaVie Mのきょう体がほかと比べてやや厚め(34.4ミリ)」という事情も絡んでいる。重量も2.1キロと、12.1インチ液晶搭載ノートPCとしては若干重い。


基板表。左に見えるのがCPU、その右上にあるのがMOBILITY RADEON 9000


基板裏。左に見える十字の金具がCPUの裏側。その右に見えるのがノースブリッジ。先の写真を見比べると、1カ所に固まっているのがよく分かる


ヒートシンクを実装した様子。ヒートシンクは基板表側だけに実装される。ノースブリッジは従来Intel 830MPより通常時の発熱量は低下しているので、空気の循環で対応できるとのこと

 問題の無線LANだが、ホームAVサーバーをラインアップに持ち、家庭内無線LANで高速転送が可能なIEEE 802.11aを推奨しているNECらしく、今回投入する上位機種ではIEEE 802.11a/b対応の無線LANコントローラを採用。あえてCentrinoロゴを取得していない。

 このあたりの選択は、NECのホームAVサーバーのコンセプトと、メインマシンとしても使えるLaVie Mのコンセプトが整合している。

総合力でアピールするCentrino時代のノートPC

 NECはCentrino、もしくはPentium M搭載のメリットをどのようにアピールしていくのか。幸い新しいLaVie Mは従来機種と比べクロックは上昇し、インタフェース、内蔵ドライブもアップグレードしている。そういう意味ではプロモーションもそれほど困らないだろう。

 ただし、NECは「モバイルユーザーはクロックだけでは判断していません」(前野氏)と考えている。パフォーマンスはPentium MとMOBILITY RADEONの総合力でアピールするとしており、加えて「LaVie MはノートPCでは唯一FINAL FANTASY XIの推奨モデルとして認可されているので、このこともアピールしていきたい」(前野氏)と、ほかのメーカーとは異なるプロモーションも考えている。

 携帯性よりもCPUとビデオチップによる総合戦力。これがNECが考えるLaVie Mのセールスポイントのようだ。

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[長浜和也, ITmedia]

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