News 2003年3月13日 07:58 PM 更新

激戦の国内デジカメ市場に“Polaroidブランド”が参戦(1/2)

トイデジカメ「Che-ez!(チーズ)」のニチメン/エヌエイチジェイが、Polaroidブランドのデジカメを国内で展開していく。第1弾は、薄型カードサイズ機と3M・3倍ズームのコンパクトデジカメだ

 ニチメンとエヌエイチジェイは3月13日、Polaroidブランドのデジタルカメラのライセンス生産を行うWorld Wide Licensesから国内独占販売権を取得、Polaroidブランドのデジカメを国内で展開していくと発表した。

 第1弾として、210万画素CMOSセンサー搭載の薄型デジカメ「iON230(仮称)」と、310万画素CCD搭載の3倍ズーム機「PDC3370(仮称)」の2機種を4月中旬から発売する。価格はオープンだが、実売はiON230が2万5000円前後、PDC3370が4万円前後となる見込み。


Polaroidブランドの310万画素CCD搭載の3倍ズーム機「PDC3370」(左)と210万画素CMOSセンサー搭載の薄型デジカメ「iON230」(右)

 薄型デジカメ「iON230」は、米OmniVision Technologiesの210万画素CMOSセンサーを搭載。有効画素数は192万画素となる。カシオのEXILIMを思わせるカードスタイルは、サイズが90(幅)×63(高さ)×20(厚さ)ミリと軽量コンパクトだが、同じ200万画素のEXILIM EX-S2(88×55×11.3ミリ)に比べると、幅と高さが数ミリ増加し、幅はほぼ2倍になっている。実際に手に持った印象は、EXILIM ZOOM(87×57×22.9ミリ)に近い。


薄型カードサイズの「iON230」


幅はEXILIMのほぼ2倍。実際に手に持った印象はEXILIM ZOOMに近い

 レンズは単焦点のパンフォーカスだが、2倍のデジタルズームを備える。記録メディアにはSDメモリーカード/MMCを採用。16Mバイトのフラッシュメモリを内蔵し、メディアがなくても撮影可能。PDC3370と同じく、QVGAサイズで最大15コマ/秒の動画撮影が行える(音声記録機能はなし)。USBハブ(3ポート)機能が付いた充電器兼用のUSBクレードルが標準で付く。


USBハブ(3ポート)機能が付いた充電器兼用のUSBクレードル

 主な仕様は以下の通り。

製品名iON230
撮像素子有効192万画素CCD(総画素数210万)
記録画素数静止画:最大1600×1200ピクセル、動画:320×240ピクセル(最大15コマ/秒)
画像形式静止画:JPEG(Exif2.1)、動画:AVI
レンズ単焦点、9.26mm、F2.8(開発中のため予定値)
焦点距離1.8メートル〜∞
デジタルズーム2倍
フォーカス固定
フラッシュ自動発光/強制発光/発光禁止/赤目軽減
露出制御オート/マニュアル
記録媒体内蔵メモリ(16Mバイト)、SDメモリーカード/MMC
ファインダー光学式
液晶ディスプレイ1.6型D-TFD
撮影関連機能セルフタイマー、ムービー
インタフェースUSBクレードル接続端子(3ポートハブ機能付きUSBクレードル標準添付)
電源専用リチウムポリマー充電池
サイズ90(幅)×63(高さ)×20(厚さ)ミリ
重さ未定
価格オープン(実売2万5000円前後)
発売日4月中旬


光学3倍ズーム・有効310万画素の「PDC3370」

 光学3倍ズームを搭載したコンパクトデジカメ「PDC3370」は、有効310万画素のソニー製CCDを採用。最大2088×1550ピクセルの静止画や、QVGA(320×240ピクセル)サイズで20コマ/秒の音声付き動画を撮影できる。記録メディアはSDメモリーカードを使用。


PDC3370の背面

[西坂真人, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/2 | 次のページ