News:ニュース速報 | 2003年3月19日 04:03 PM 更新 |
松下電器産業は3月19日、同社と米Microsoftが共同開発したデジタルデータ管理システム「HighMAT」技術を搭載したAV機器3機種を発表した。PC上のデジタルコンテンツを民生用AV機器で簡単に再生できるのが特徴だ。
発売するのはMDステレオシステム「SC-PM77MD」、DVD/CDプレーヤー「DVD-S75」「DVD-S35」。4月20日から順次発売する。それぞれオープン価格。
HighMATは、CD-R/RWやDVDに記録した画像や音楽、動画などPC上のコンテンツを、AV機器でも簡単に管理・検索・再生できるようにするための規格(関連記事を参照)。PCコンテンツが多様化する一方で、機器によってPCコンテンツの表示データなどが異なる問題を解決するのがねらいだ。
従来、CD-R/RWとMP3に対応したCD/DVDプレーヤーの場合、楽曲検索はファイル名から行う必要があったが、同規格に対応した機器なら曲名やアーティスト名などの項目から選曲できるようになる。デジタルカメラで撮影したJPEG画像はイベント名などでも選択できる。
PCソフト側では、Microsoftの「Windows Media 9」がサポートする予定。またBHAとアプリックスなどのCDライティングソフトが対応するとしている。
松下は「HighMAT対応をこれからのAV機器の特徴の核として位置付け、幅広く展開する」としている。ただ3月11日にはソニーや米Hewlett-Packardなど日韓米欧7社が同様の規格「MPV」の推進を発表しており、業界標準をめぐる競争も激化しそうだ。
[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.