News 2003年3月20日 09:43 PM 更新

“お外でマクロ撮影”が楽しい!――「オプティオS」レビュー

世界最小・最軽量ボディの3倍ズーム・3Mピクセル機「オプティオS」。沈胴時にレンズをずらして収納する画期的なレンズ機構が注目されているが、ウェアラブルデジカメの楽しみ方を大きく広げてくれる強力なマクロ撮影機能も魅力だ

 デジカメ市場でのシェア獲得に向けて、ペンタックスが市場に投入した意欲作「オプティオS」。多群多枚レンズの沈胴式ズーム機構を極限まで薄くする画期的な光学機構「スライディング・レンズ・システム」や、高密度実装技術「MCM(Multi-Chip Module)」など最新テクノロジーを盛り込み、光学3倍ズームレンズ搭載機種としては世界最小・最軽量となるウェアラブルデジカメを作り上げた。


最新テクノロジーで世界最小・最軽量を実現したオプティオS

 発売後間もないこの話題の商品を触れることができたので、その実力をチェックしてみた。

 オプティオSをレビューするにあたり、やはりそのコンパクトボディについて触れないわけにはいかないだろう。83(幅)×52(高さ)×20(厚さ)ミリの世界最小サイズは、投影面積では名刺の大きさ(91×55ミリ、9号)よりも一回り小さい。


カードサイズデジカメではお決まりの「名刺入れに入れてみました」

 オプティオSは、MCMなどのLSI関連や新開発の沈胴式ズームレンズ機構といったキーテクノロジーを、カシオのEXILIM ZOOMと共有する。そのEXILIM ZOOMのサイズが87(幅)×57(高さ)×22.9(厚さ)ミリ。筆者は開発者インタビューなどでEXILIM ZOOMの大きさも確認済みだが、スペック上の両機種の差はわずか3−5ミリにもかかわらず、実際に持ってみると数値以上にオプティオSの方が小さく感じられた。


兄弟機のEXILIM ZOOM。両機種の差はわずか3−5ミリだが、数値以上にオプティオSの小ささが際立っている

 それもそのはず、例えば約3ミリしか違わない厚さも、全体の比率に換算すると1割分以上に相当する。世界最小レベルの超小型デジカメにとっては、わずか数ミリでも大きな差となるのだ。

マクロ撮影で広がる「ウェアラブルデジカメの楽しみ方」

 今回のオプティオSは、6センチから接写できるマクロ撮影機能を搭載した。沈胴時にレンズ群を光軸上からずらして収納する新レンズ機構によって光学3倍ズームを小さなボディに収めた点が注目されているが、この強力なマクロ撮影機能もまた、常に持ち歩けるサイズのデジカメの楽しみ方を大きく広げてくれるのだ。


旬の果物を超アップで。イチゴにも産毛が生えていたとは……

 さっそくオプティオSをポケットに入れ、近くの公園で“春の息吹き”をファインダーに収めてみた。


東京地方の桜前線はまだなので、紅梅(上)と白梅(下)をパチリ。オプティオSなら、ここまで寄れる


 筆者は、常に持ち歩くことができるウェアラブルデジカメにこそ、強力なマクロ撮影機能が必要と思っている。だが、その要求を満たしてくれるデジカメは意外と少ない。

 兄弟機のEXILIM ZOOM以外でオプティオSのライバルといえば、同じく光学3倍・3Mピクセルで厚さ20ミリの薄型ボディをアピールするミノルタ「DiMAGE X」シリーズだろう。だが現行機種の「Xi」で、最短撮影距離が25センチ。4月に発売予定の後継機種「Xt」では15センチといくらか改善されてはいるが、いずれにしてもマクロ撮影機能としては少々力不足だ。


落葉樹の幹から顔を出した新芽。マクロな世界にこそ“春の息吹き”を強く感じる


ネコヤナギも早春の代名詞。命名の由来となった猫のしっぽ状の花穂がきれいに撮れている

 もちろん、本来の“売り”である光学3倍ズームも、戸外での撮影には大いに活躍する。特に、近寄ると逃げてしまう小動物や、歩いて行くことができない水上の被写体などには、ズーム機能は欠かせない。


水鳥をズーム撮影。最も広角側(上)、光学3倍ズーム時(中央)、デジタル併用12倍時(下)

 春を求めて散策していたら、なんとサル(と飼い主)が公園の水辺を散歩していた。こんな日常の小さなハプニングにもすかさず対応できるのは、常に持ち歩ける小型ボディがあればこそ、だ。


なんと公園にサルが!

 オプティオSは、撮影中の液晶モニタ上に「ヒストグラム」を表示させることができる。これは、白トビ(明るい部分の階調が失われる)や、黒つぶれ(暗い部分の階調が失われる)の防止に役立つ。


撮影時にヒストグラムを表示できる

 画像の濃度分布をグラフとして表現できるこの機能は、戸外での撮影に意外と威力を発揮する。例えば、天気が良すぎて液晶画面が外光で見づらくなった時、このヒストグラムを確認することで適正露出を判断することができるのだ。戸外でなくても、光の加減によって液晶モニタの見え方は違ってくる。ヒストグラムによって適正露出を常に確認するクセをつければ、露出で失敗することはなくなるわけだ。



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関連リンク
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[西坂真人, ITmedia]

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