News 2003年3月24日 10:12 PM 更新

B&O、洗練スタイルの“400連奏CDジュークボックス”

Bang&Olufsen(B&O)のHDD内蔵オーディオライブラリシステム「BeoSound 3200」が、4月から国内で発売される

 CDを片手に手を伸ばすと、赤外線センサーによって感知したガラスパネルがスッと静かに開き、柔らかな光が操作部を照らす……。

 デンマークのAVメーカーが作る“あの”高級オーディオだけに与えられた、CDを聴くときのこの“至福の儀式”も、今回の便利な新機能によって回数が減りそうだ。

 洗練されたデザインとサウンドで日本にもファンの多いBang&Olufsen(B&O)から、HDD内蔵のオーディオライブラリシステムが登場する。バング&オルフセン ジャパンはこのほど、HDD内蔵ミュージックシステム「BeoSound 3200」を4月から国内で発売すると発表した。


HDD内蔵ミュージックシステム「BeoSound 3200」

 B&Oは1991年、直立スタイルのオーディオシステム「Beosystem 2500」を発表。積み重ねるタイプのコンポシステムが主流だったオーディオの世界に新風を吹き込んだ。BeoSound 3200は、この名機をベースにしつつ、HDDレコーディングによるCDライブラリシステムという最新技術を盛り込んだ意欲作だ。

 40GバイトのHDDを搭載したBeoSound 3200は、CD約400枚分の音楽データが録音できる。CDを直立型のクランパーにセットしたら4つのカテゴリーグループのどこに記憶させるかを選び、操作パネルの“Copy”ボタンを押すだけという簡単操作でHDDへの録音が行われる。全曲録音のほか、任意の曲を選んで録音することも可能。強力な赤外線信号パワーを持つ“3万円リモコン”「Beo 4」を使って、家中どこからでも操作が行える。


BeoSound 3200の操作パネル

 また、家中のB&Oスピーカーに音楽を流すことができる同社独自のサウンドネットワークシステム「BeoLink」に対応。BeoSound 3200がBeoLinkのマスターコントロールユニットとして機能し、まるでセントラルヒーティングのように専用ケーブル1本で各部屋のスピーカーへ音楽を送ることができる。スピーカーは最大16室に設置可能。さらにPC接続キット「BeoLink PC2」を使えば、PC内のMP3/WMA音楽ファイルにアクセスできる。

 さて気になる価格だが、BeoSound 3200本体のみで32万円。各部屋にスピーカーを設置し、BeoLinkシステムを組むとなると、軽く50万円は超えてしまう。さすがに、8万円のMP3プレーヤーを作るメーカーだけのことはある。

 B&Oのクリアな音質と洗練されたデザインをもっと気軽に体験したいなら、カラーリングを一新した電話機BeoComシリーズはいかがだろうか。ライトグレー/イエロー/ブルー/ブラックの4色を揃えたシンプル機能の「BeoCom1401」が9500円、ナンバーディスプレイ機能対応の「BeoCom 2500」が2万8000円。両機種ともに4月から全国のB&O特約店で発売される。


シンプルな「BeoCom1401」(上)と、ナンバーディスプレイ対応「BeoCom 2500」(下)

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[西坂真人, ITmedia]

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