News 2003年3月31日 11:59 PM 更新

News Weekly Access Top10(2003年3月23日−2003年3月29日)
MS“急ごしらえ”パッチの不具合は戦争のせい?

脆弱性を解消するパッチで、システムがフリーズする問題を報じた記事がトップに。Microsoftがパッチのリリースを焦ってしまった原因は?

News Weekly Top10 3月23日〜3月29日
1位 MSのパッチでシステムがフリーズ
2位 全長150センチ、巨大ロボットPC建造中
3位 「戦争の内側」を伝えるインターネット
4位 Windows 2000の脆弱性実証コード公開
5位 Windows全バージョンに「緊急」の脆弱性
6位 Googleハックは面白い!
7位 価格はRADEON 9000 PRO並み。さて、パフォーマンスは?
8位 SONICblueが破産申請、Rioなど売却へ
9位 分裂が浮き彫りにする、XFree86の問題点
10位 もはや避けて通れない? 職場のファイル交換取り締まり

Weekly Top10 先週のTop10では、Windows 2000とWebサーバソフトの脆弱性を解消するパッチでシステムがフリーズしてしまうという問題を報じた記事が1位に。

 Microsoftが提供したパッチによって不具合が発生する事例は、なにも今に始まったことではない。

 以前、ZDNetのTop10記事でも、パッチを当てたことによってシステムが不安定になり、結局は全面的にシステムを入れ替える羽目になるケースが後を絶たないという現場からの声を紹介した。

 今回のパッチを提供するきっかけとなったのは、脆弱性が悪用されているという報告をMicrosoftが複数の顧客から受けてのこと。同社の脆弱性発見の経緯からすると、これは最悪に近いシナリオだ。さらにその顧客は、イラク戦争などで緊迫する米国防総省だった可能性が高いという(別記事を参照)。

 提供したパッチに不具合が発生した原因は「Microsoftがパッチを“急ごしらえ”したため」とする意見もある。脆弱性の報告が国防総省だったとしたならば、戦争勃発で緊迫する情勢の中、一刻も早く対処しなければならないと焦ってしまったMicrosoftの気持ちは、分からなくもない。

[西坂真人, ITmedia]

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