News:ニュース速報 2003年4月21日 04:39 PM 更新

ソニー、「CELL」プロセッサ製造へ総額2000億円投資 65ナノプロセス採用

ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメントは、半導体生産の強化へ今後3年間で総額約2000億円の設備投資を行うと発表した。“プレイステーション3”に搭載する新プロセッサ「CELL」を中心としたシステムLSI生産が目的

 ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は4月21日、半導体生産の強化へ今後3年間で総額約2000億円の設備投資を行うと発表した。“プレイステーション3”に搭載する新プロセッサ「CELL」(開発コードネーム)を中心としたシステムLSI生産が目的で、65ナノメートル(0.065μメートル)プロセスと300ミリ大口径ウエハを採用した最新設備とする。

 2003年度は約730億円の投資を実施。SCEIが長崎県諫早市に持つ半導体生産拠点「SCE Fab2」の未実装スペースに、300ミリウエハ/65ナノメートルプロセスに対応した新ラインの導入を開始する。新ラインではCELLプロセッサの開発後期における試作からスタート、段階的に量産体制を構築する。

 SCEIは2001年春から米IBM、東芝と共同でCELLプロセッサの開発に取り組んでいる。汎用プロセッサとして次世代プレイステーションを始めとする各種機器に搭載され、ソニーグループのブロードバンド戦略を支える中核技術となる。

 東芝も同日、システムLSI生産拠点である大分工場(大分市)に、300ミリウエハ/65ナノメートルプロセスの新製造棟を約2000億円かけて建設すると発表した。SCEI向け製品について、新棟に両社共同で製造装置を設置、生産することを計画している。SCEIの具体的な投資額や時期は今後決める。



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