News:ニュース速報 2003年4月21日 05:10 PM 更新

SCEI、90ナノプロセスでPS2コアを1チップ化


 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は4月21日、「プレイステーション2」用CPUとグラフィックチップを、90ナノメートル(0.09μメートル)のDRAM混載プロセスを採用して1チップ化すると発表した。

 新チップは128ビットRISC「エモーションエンジン」と、DRAM内蔵並列グラフィックチップ「グラフィックス・シンセサイザ」、4MバイトDRAMを統合。動作クロックは295MHz。トランジスタ数は5350万となり、ダイサイズは86平方ミリメートルと当初の2チップ合計519平方ミリメートルから大幅に小型化。低消費電力化とコスト低減が見込めるとしている。

 新チップはSCEIと東芝の協業による半導体生産会社、大分ティーエスセミコンダクタ(大分市、OTSS)で今春からスタート。今秋にはSCEIの半導体生産拠点「SCE Fab」(長崎県諫早市)でも始める計画。

 SCE FabとOTSSでは1999年以降、180ナノメートル(0.18μメートル)プロセスからプロセスルールを順次シュリンク、現在は90ナノメートルプロセス対応ラインの敷設を進めている。これまでの設備投資額は約3000億円。

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